本日の斬り口:ぜんぶ集めてみる
ーーーー
拙者の祖母は、
庭いじりが好きで、
かつ上手だった。
特にツツジは
さまざまな種類を
鉢植えで育て
軒先きや、
道路の端っこに
所狭しと並んでいた。
その祖母が
よく話してくれたことに
昭和天皇と雑草
の逸話がある。
宮中侍従の方が
昭和天皇の留守中に
庭の草刈りをして
すっきり片付けた。
昭和天皇が
それに気づくと
なぜ草を刈ったのかね?
と尋ねられ、
雑草が茂っていたので
一部を刈りました。
と、ほめられると
思いながら答えると
雑草という草はない。
どんな植物でも
みな名前があり
それぞれ自分の
好きな場所で
生きている。
人間の考えで
雑草と決めつけるのは
いけません。
と注意された。
この逸話を
庭の手入れをしながら
祖母が話してくれたものだ。
雑草という草はない。
どんな植物にも名前がある。
という言葉が
特に有名のようだが
拙者は、次に続く
それぞれ自分の
好きな場所で
生きている。
という言葉が
大好きで、
この話をしてくれるよう
何度も祖母にせがんだ。
ーーーー
雑草と相反するのは
イメージはなんであろうか?
エリート
血統証付きなんちゃら
温室育ち
秀才
優等生
高品質
高級
苦労知らず
家柄が良い
お育ちが良い
いきなりスター
主役級
などかなー。
とすべて集めはじめると
拙者は雑草であるのだと
気づく。
拙者、経営者の
もやもやを
スッキリ!させる
仕事をしている。
俗に
コンサルタント
とカテゴライズされる
領域なのだが、
このコンサルタント領域は
偏差値高い大学卒
○ーバード大学など
海外有名大学への留学経験あり
世界的なコンサルファームで活躍
など、花でいうと
胡蝶蘭やバラのような
人材がたくさん生息している。
これらの
正統派
とは真逆の存在が
拙者のような
雑草派
でござる。
プロフィールには
MBAの一文字も出て来ず、
芸術学など
わけわからんことが
書いてあり、
会社に属したことは
1年だけ、
風の向くまま
気の向くまま
振り返れば
なぜか課題解決が
必要な現場を
渡り歩くことに
なっていた。
意図的に計画的に
手入れしたことなく
自分の好きな場所で
生を営む
完全なる雑草でござる。
ーーーー
最近、優秀とされてきた
人材たちが
こぞって、この雑草的感覚を
求めているように
強く感じる。
コロちゃん時代の
背景もあり、
正解がないことに
取り組み続けることが
思考に負荷を
かけているのだろう。
拙者の価値を
本当に優秀な人たちが
理解し、重宝していれるのも
そうした時代性かもしれない。
優秀性に
雑草性を掛け算することで
視野、視座、視点が
揺さぶられるのだと
拙者は捉えている。
みんな、自分の内なる
雑草性、野生を
覚醒させるときが
きているのでござる。
この先生が
こーいっている
あの新聞に
書いてあった
あの著名な人が
未来を予測している
なんてことで
自分を安心させるのではなく、
情報に満遍なく触れて
自分が好きな場所で
生きればいい。
ーーーー
ってことで
雑草とはあなたの生活する場所で勝手に芽吹き咲く植物ではない。
雑草とは
あなたを囚われから解放する内なる命の力
でござる。
拙者、思考は大抵バカでござるよ。
パンダ侍のプロフィール
あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。
育ての先生の
気まぐれから、
こやつは笹薮から
世間に出してみよう
ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。
ある日、笹かまを食べ、
こ、これは笹ではない
と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、
本質を見定めよ。
と天啓をうける。
それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。
腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、
侍だったんですねー。
と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。
食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。
ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント