其の八十弐 発酵ってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:違う場所に置く 
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拙者、発酵に
興味津々でござるよ。

パンダ侍が斬る、
「其の廿弐 微生物ってなに?」でも
少し触れたでござるが、

発酵

とは実に
深い世界だと
思うでござる。

発酵食品というと
いろいろなものが
思い起こされる。

味噌
醤油
お酢
みりん
納豆
甘酒
漬物
かつおぶし
くさや
キムチ
チーズ
ハム
サラミ
ヨーグルト
日本酒
焼酎
ワイン
紅茶
烏龍茶
コーヒー豆

などなど
多種多様な
発酵食品が
日本列島を
覆い尽す。

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そもそも、
発酵の定義とは
なんであろうか。

発酵の対語は

腐敗

でござる。
微生物によって
人間にとって

有益な有機物を生成

するのは
発酵。

有益でないものを生成

するのが
腐敗。

だそうだが、
いずれにせよ、

もともとの物質が
変容する

という点が
共有している。

たとえば、

味噌

味噌を作るために
必要な材料は

大豆(ゆでる)

の3種類。
これらを
適宜、下ごしらえして

まぜて、
重石をのせて

じっくり待つ。
発酵すると、

うまい!

腐敗すると

まずい!

のだろう。
味噌作りは
失敗しにくいので
大抵、うまいっ。
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拙者のめちゃ
シンプルな
味噌作り解説を
紐解くと

発酵とは

異なる2つ以上の
もの

混ざり合い

そこに

圧が加わる

まったく
異なるものに
変容する

ことだと言える。

これって、
発酵食品だけの
世界で起きている
ことではない。

ーーーー
拙者は、

対話の場づくり

をする。

対話の対象は、
理念づくり、
事業開発、
コンセプトづくりと
いろいろなのだが、

対話で巻き込んで
新しいこと

を生み出すことが
目的でござる。
プロジェクト開始前の
打ち合わせの場で

合意形成が難しい
発想が出せない

とか、

過去にも付箋などを使い
同じような取り組みしたが
うまくいかなかった

とか、

本当に、うまくいくのか

という声が
異口同音に
どの会社でも
なんども聞かされる。
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こういうことを
聞くたびに

発酵

と思うのでござる。

対話とは
発酵なのだ。

異なる2つ以上のものが
圧を加えられることで
まったく新しいものに
変容する。

これが
対話の場で
起きるのござる。

合意形成しなくちゃ
発想しなくちゃ
まとめなくちゃ

といった、

くちゃくちゃ

は腐敗なのでござる。
なぜなら、

圧がデザイン

されていないから。
というのは

圧とは何か

が分かっていなからでござる。

付箋をつかうことが
対話ではない。

グラフィックで
記録することが
対話ではない。

上手いとされる
進行が
対話ではない。

それぞれ、
圧のデザインの
ひとつにしか過ぎない。

道具を使って、

発酵する

ことができる。
対話も、
自分の意志も
その実現も
腐敗させてはいけない。

ーーーー
ってことで
発酵とは、納豆など食品だけではない。

発酵とは

命の仕組みから圧を学ぶこと

でござる。

拙者、笹かまだけでなく、漬物も大好物でござるよ。

 

 

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パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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