「すべての人は、すごい可能性を秘めている」と信じる大野と、「多くの人は目的などなくただ存在しているだけ」と断ずる安田。人間の本質とは何か。人は何のために生きているのか。300文字限定の交換日記による言論バトル。
63通目/安田からの返信
「自分がハッピーになるための問い」
ワイキューブの社長だった頃と今とでは、考え方や価値観がかなり変わりました。いちばんの違いは「やりたい事」を最優先するようになったことでしょうか。ワイキューブ時代は責任感の時代だったと思います。社長としての立場上やらなくてはならないことをやる。そんな感じでした。今は自分がやりたい事をやってます。いくら稼ぐか決めて、どのくらい休むか決めて、何をやりたいのかを考える。そういう意味では自分への問いが変わりました。「何をやるべきか」から「何をやりたいか」へ。私は何がやりたんだろう。どのくらい稼ぎたいんだろう。どういう状態になったらハッピーなんだろう。まさに自分がハッピーになるための質問ですね。
前回62通目/大野「現状が何かを突きつけてくる」
どうしたらいいかの答えはございませんが、あえて言えば、現状が「何を」自分に訴えているか?耳を傾ける事、観察する事だと思います。ランニングでもゴルフでも楽器でも営業でもプレゼン資料の作成でも何でもいいのですが、動いて見た時に、その時点での現状が「何かを」突きつけてきますよね?10キロ50分で走りたいのに、キロ6分かかっているとか、リズムが崩れるところがあるとか、5件のアポ目標に対して1件だったとか。その突きつけられた現状から、どんな問いを創り、その問いとどのように向き合い、どんな自分を創って行くのか?安田さんはワイキューブの時と現在とを比較したとき、考え方や価値観等何が大きく変わりましたか?
ー大野より
前々回61通目/安田「次のステップを教えてください」
面白いですね。思考停止にもいろんな種類があると。自分がどのパターンの思考停止になっているのか。まずそれを考えてみる。これはなかなか有効かもしれません。とりあえず行動することが直接の原因ではなく、もっと前の段階で既に思考停止になっている。言われてみればその通りかもしれません。即行動する人でも思考停止でない人もいるし、慎重に行動する人でも思考停止の人はいる。確かに行動と思考の関係はそんなに単純ではないですね。では思考停止のことはちょっと置いておいて、まず動いてみようと。動くことによって筋肉が鍛えられ、視野が広がり、動くことが苦にならなくなる。楽しくなる。ではその次はどうしたらいいですか?
ー安田佳生より
交換日記をする二人
●火曜日
安田佳生(やすだ よしお)
1965年生まれ、大阪府出身。
2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。
●金曜日
大野栄一(おおの えいいち)
株式会社一番大切なこと 代表取締役
https://ichibantaisetsunakoto. com
https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/