第13回「新たな感染症の媒介を機械が低減するミライとは?」 

このコラムについて
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未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 13  新たな感染症の媒介を機械が低減するミライとは?

気温も湿度も高いこの季節。蚊や小バエにお困りの皆さん!
私の実家も周りに杉などの緑が多く、とにかく蚊の多さに辟易します。リビング、玄関、駐車場、いたる所で蚊取り線香をたいています。
ですが、この発明があれば、蚊などの害虫との格闘ともサヨナラです!


国際公開第2020/026230号(出願人:BZIGO LTD)
SYSTEM AND METHOD FOR LOCATING AND ELIMINATING INSECTS
虫を特定および駆除するためのシステムおよび方法

【図面】


7月以降、コロナウイルスの感染者数が再び増えてきました。
ビジネスにおいてもプライベートにおいても、世界中でヒトやモノが往来する以上、感染症の脅威は今後も十分に考えておかなければなりません。マラリアやデング熱のような感染症は発展途上国にのみ関係すると思われがちですが、実はアメリカや日本をはじめ先進国で毎年のように感染が報告されています。

今回のコロナ騒動で実感したのは、全く予期していなかった未知の脅威が突発的に顕在化するということ。しかも、ワールドワイドで同時多発的に。
コロナウイルスは、飛沫感染と接触感染によるものと考えられていますが、感染症には空気感染や媒介感染といった感染ルートもあります。高温多湿な日本は、蚊などの媒介昆虫の繁殖には最適な場所。蚊を媒介する新型の感染症が発生する可能性は否定できません。

そのような状況に役立ちそうなのが、この発明。高精度なカメラを備える小型デバイスが特殊なアルゴリズムにより蚊を判別し、レーザーポインターで位置を特定します。特定後は利用者のスマホに通知をし、利用者自らが駆除することとも出来ますし、デバイスがUVレーザーを照射し自動的に駆除することも可能です。

従来は、ハエたたきのように物理的にたたくか、殺虫剤や蚊取り線香のように化学物質に頼るか、いずれにせよ人間がアクションの起点でした。虫の駆除までマシンが実施してくれるミライがそこまで来ています。
できることなら、根源のウイルスまで検知・除去するデバイスが望ましいですが、それはまだ先のミライでしょうか。

さてアナタは、こんなミライから どんな「小さなブルーオーシャン」をみつけますか。

 


 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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