第30回「保育を補うミライの技術とは?」

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 30  保育を補うミライの技術とは?

また緊急事態宣言が出されたら困るなぁと気をもんでいる皆さん!
私も、保育園が閉まり育児と仕事でキャパオーバーした前回の苦い記憶があります。あの時はしんどかった。。。
ですが、この発明があれば、自粛期間中の保育問題を解消できるかもしれません。


米国特許出願公開第20180220048号(出願人:Tetavi Ltd)
【発明の名称】
SYSTEM AND METHOD FOR RENDERING FREE VIEWPOINT VIDEO FOR STUDIO APPLICATIONS
<概要>
カメラで撮影された画像に基づいて3DCGを生成するシステム。従来CG制作には多額の費用と時間がかかっていたが、数台のポータブルカメラで撮影するだけで手軽にCGの作成が可能になる。


未来コンパスが指すミライ

ところで、保育サービスの本質的な価値はなんでしょうか。

・子供を預かってくれること
・友達をつくること
・規則正しい生活をする練習
・親以外の大人と接する場

このように考えていましたが、緊急事態宣言が出された2020年4月を機にもう一つ追加されました。「親の時間の確保」です。

「子供の預かり」と同じと思うかもしれませんが、大きく違う点があります。それは、親の時間を作ることができれば、必ずしも物理的に保育園に行く必要がない点です。
テレワーク中、親は家にいても仕事をしなければなりません。一方、子供は友達と会うことが出来ず、親と遊びたくて仕方がありません。これは「仕事」と「子供」が親の時間を奪いあっている状態です。

「親の時間の確保」という観点で、この問題を解決したのがオンライン保育です。子供は保育園と同様に先生と遊びや会話を楽しむことができました。

一方で、問題もありました。
保育園の先生にもお子さんがいて、その子たちの面倒を見なければなりません。
「ずっと画面には映れない」「短時間だけど、やらなきゃならない家事がある」そんなケースに役立つのが、今回の発明です。本人の映像から作った超リアルCGが、少しの間、先生に変わって映ります。先生が声で応答すれば本人と見分けがつかないかも知れません。
園児も自分の子供も保育している先生にとって、一息つけるという点は重要です。これを技術で作っていくのです。

さて、保育サービスのような物理的な接触が必須と思われていたビジネスも、本質的価値を満たせれば他の手段で提供できることが分かります。それをサポートする未来の技術も生まれつつあります。これらを参考に御社だけの未だない「小さなブルーオーシャン」を作りませんか。

 


 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

面白いビジネスを見つけたら是非シェアしてください。フォロー・友達申請大歓迎です!
Twitter
https://twitter.com/takashi_yaeda
Facebook
https://www.facebook.com/takashi.yaeda

 

感想・著者への質問はこちらから