「忙しいから人を増やす、はもう古い?」〜お医者さんは、なやんでる。 第72回〜

第72回 「忙しいから人を増やす、はもう古い?」

お医者さん
お医者さん
最近、忙しいからか薬の発注ミスが多いな。やっぱり今の人数じゃ無理があるのかもしれない。
お医者さん
お医者さん
ともあれ、採用すると言っても簡単じゃないし、求人広告の掲載費もバカにならないし。一体どうしたもんかな。
人を増やすだけが解決法じゃないと思いますよ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ん? ああ、あなたはドクターアバターの絹川さん。先日のアイデアのおかげで患者が一気に増えたよ。
それはよかったです!「ドクターアバター(お医者さんの分身)」を名乗るものとしては嬉しい限りです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
でも、人を増やすだけが解決法じゃないってどういうこと? 発注ミスが増えたのは、結局は人的リソースが足りないからだと思うんだけど。
以前はなかったミスが増えているとしたら、たしかに原因はそこにあるのでしょうね。そういう意味では、求人を出して人を増やすというのが一番ベーシックな解決法だとは思います。ただ……
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ただ、なんだい?
それが唯一の解決法ではないということなんです。それ以外の方法にも目を向けてみたら、きっと新しい発見があるだろうなと思いまして。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ん、「それ以外の方法」って?
そうですね、今回のケースで言えば、例えばスマートマットという商品があります。この商品は「重量で在庫を管理」できるんですよ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なになに……なるほど、要するに「これ以下の重量になったら追加発注をかける」というシステムなのか。
そうなんです。これがあれば発注業務のかなりの部分を自動化できます。人を増やすどころか、むしろ今までより少ない人数で回せるようになるかもしれません。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なるほど。しかも従来の在庫管理システムを導入するより、金額的にもリーズナブルだ。独自のシステムを組んでもらうのじゃなく、クラウドを使うというのも今っぽいね。
そういうことです。もっとも、今回私がお伝えしたいのは、スマートマットの特徴ではないんです。重要なのは、「従来のやり方とは別の解決法がたくさん出てきていることに気付く」ということなんです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
考えなしに従来のやり方を選んでいたら、ひどい遠回りになるということがあると。確かにこういった新しいサービスにアンテナを張っておくことが重要なんだろうな。
仰るとおりです!今回は薬の発注に関する課題でしたが、それ以外の分野でも次々新しいソリューションが開発されています。使う使わないは別として、それを「知って」おくことが大切なんです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
言われてみればその通りだな。ありがとう、また視野が少し広がった気がするよ。
いえいえ、お役に立ててよかったです!
絹川
絹川

医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。


著者:ドクターアバター 絹川 裕康

株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。

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