「補助金申請を利用したビジネスモデル構築」〜お医者さんは、なやんでる。 第106回〜

第106回 「補助金申請を利用したビジネスモデル構築」

お医者さん
お医者さん
ああ、最近ウチの病院も暇になったなあ。保険診療の取り分がどんどん下がってる上に、この患者減……このままじゃほんと売上もヤバいよ。
お医者さん
お医者さん
そういえば、知り合いの医者がついに「自由診療」を始めたと言っていたな。うちも考えたほうがいいのかもしれないけど……でも、何から始めたらいいのやら。
そういう場合は、事業再構築補助金を軸に考えるといいと思いますよ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
事業再構築補助金? 自由診療をやるのに補助金がもらえるの? ……って、あなた一体どなたですか。
はじめまして。ドクターアバターの絹川と申します。お医者さんの様々な相談に乗りながら、「アバター(分身)」としてお手伝いをしている者です。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ふうん。そんな仕事があるんだね。で、さっきの話だけど、自由診療に補助金が出るの?
はい。要件さえ満たせば支給を受けることが可能です。業態も特に限定されていないので、病院だからNGということもありません。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
へえ、そうなんだ。補助を受けられるのは助かるなあ。
そうですね。ただ、私が補助金申請をオススメするのは、実のところ補助金の支給を受けることが目的ではないんです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
え? 補助金申請は補助金を受けるためにやるものでしょ。何を言っているの?
もちろん補助金がもらえればそれに越したことはありませんが、私はむしろ「支給申請するプロセス」自体に価値があると思っているんです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ますますわからなくなってきた。どういうこと?
事業再構築補助金というのは、割と支給要件が厳しいんです。支給を受けたい企業が殺到していて、そういう意味でも「狭き門」だと言えます。逆に言えば、片手間に作った雑な事業計画ではまず通らないんですね。
絹川
絹川
だからこそ、補助金申請は専門業者と二人三脚で行う必要が出てきます。つまり、第三者の目を入れながら、国にも認めてもらえるような堅強なビジネスモデルを構築していくことになる、ということです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
堅強なビジネスモデル……。
はい。先ほど先生は「自由診療はやりたいけど何から始めていいかわからない」と仰っていましたよね。そういう方にとって、専門業者はいい旗振り役になるわけです。「これはどうなってますか」「次はこれを決めましょう」「こんな書類が必要です」と、適切な指示を出してくれるわけですから。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ああ、なるほど!「支給申請するプロセス自体に価値がある」って、そういうことね。
はい、先生お一人で行うより、ずっと効率的かつ客観的にビジネスが作れると思います。ある意味、補助金の制度を利用してビジネスモデル構築を行うということですね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
確かに「厳しい補助金の審査にも通るビジネスモデル」が作れたら、実際成功しそうだもんなあ。
そういうことです!なんとなくでスタートするより、国のお墨付きをもらったビジネスモデルでスタートした方が成功確率は高いでしょうね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
うんうん。僕みたいに「なんとなく」でやっちゃいがちな人は、やっぱり第三者の目があった方がいいよね。
そう思います。もし必要があれば専門業者さんを紹介したり、その間に私が入って諸々をコーディネートすることも可能です。興味があればお声がけください。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
おお、じゃあ一度この件について相談に乗ってくれるかな。そこで具体的な動きを決めていきたいな。
了解いたしました!
絹川
絹川

医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。


著者:ドクターアバター 絹川 裕康

株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。

感想・著者への質問はこちらから