「まだ紙カルテなんだけど……これってヤバい?」〜お医者さんは、なやんでる。 第174回〜

第175回  まだ紙カルテなんだけど……これってヤバい?

お医者さん
お医者さん
あああ、本当にどうすればいいんだろう。周りの病院はどんどんIT化していくのに、うちはまだ電子カルテすら導入できていない。
お医者さん
お医者さん
これも私の、恐ろしいほどのIT音痴が原因だ。カタカナの専門用語を使われると頭がクラクラしてしまう……
そういう方、割といらっしゃいますよね。昔はよく「テレビの録画もできない」なんて言われてましたけど。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ああ! まさに私です。変に触ったら壊しちゃうんじゃないかと思って、リモコンもまともに扱えない。こんなIT時代にまったく情けない……って、あなたは一体?
はじめまして。ドクターアバターの絹川と申します。お医者さんの様々な相談に乗りながら「アバター(分身)」としてお手伝いをしている者です。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
! ドクターアバターって……それもITの専門用語か何かなの? ああ、頭がクラクラしてきた……
いえいえ、それはIT用語じゃありません。あくまで私がそう名乗っているだけのもので……って、なかなかの重症ですね、先生。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そうなんですよ。本当に自分でも呆れるくらいのIT音痴、いやIT恐怖症で。だから今でもうちは紙カルテのままなんです。これ……やっぱりマズいですよね?
いやいや、そんなことはありませんよ。別に紙カルテのままでも問題ないと思います。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
え!? そうなんですか?
ええ。紙カルテでしっかり運用できているのなら、必ずしもIT化しなくていいと思いますよ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
いや、でも周りの病院はどんどんIT化しているし、国もそういう政策ばかり進めているじゃないですか。
仰るとおりなんですが、国の目的は「医療費削減」です。電子カルテからデータを吸い上げて、薬の重複投与を防いだり、無駄な検査をなくしたいだけなんです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なるほど。IT化というのは医療費削減の手段に過ぎないと。
もちろん病院側にもIT化するメリットはあります。ただ、先生のようにIT化に抵抗がある中、無理に合わせる必要もないということです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
うーん、なるほど。とはいえ、もはや紙カルテで運用しているところなんて、ほとんどないんじゃないですか? 僕の医者仲間たちも、全員電カルに切り替えたって言ってたし。
確かにかなり少なくなりましたね。レセプトで言えば、紙での運用をしているのは1.4%程度と言われています。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そんなに少ないの!?
そうなんですが、逆に言えば、1%は残っている。そして個人的には、これはこの先も0にはならないと思っています。少ないながらも残っていくだろうと。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そうなんですか? じゃあ、ウチも無理にIT化する必要はないと。
そうですね。じっくり考えて決めていけばいいと思います。「周りがやっているから」という理由だけで多額のIT投資をし、相応のリターンも得られないまま返済だけが残っている、そんな悲惨なケースも聞きますから。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なるほど……でも、じっくり考えると言っても、さっき見た通り私は極度のIT音痴です。考えること自体が難しいんですよ。
であるなら、先生にわかる言葉で説明してくれる「翻訳者」のような人を間に入れればいいんです。難しいカタカナの専門用語を使わずに、わかりやすく教えてくれるような人を。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そんな人……どこにいるんですか。あっ、つまりそういう仕事をあなたはしていると?
仰るとおりです! ドクターアバターは、先生の影武者のようにあれこれをサポートします。IT化のお手伝いもお任せください。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なるほど! じゃあ一度ちゃんと打ち合わせさせてください。
もちろんです!
絹川
絹川

 

医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。


著者:ドクターアバター 絹川 裕康

株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。

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