「人を見る目・物を見る目など、見る目の養い方」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第512回「人を見る目・物を見る目など、見る目の養い方」
について考えてみました。
スタンダード(基準)をどこに作るかが大事なのだそうです。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

夏に向けて、高級なのに国民的人気を誇る「キンカン」をゲットしました!金子亜佑美でーす!

安田

安田佳生でーす。

栃尾

そうなんだ(笑)高級?

金子

はい。高級じゃないですかあ。

安田

キンカンって、でもね、すごいおいしそうだし、カクテルとかにも入ってるとね、すごいおいしいんですよ。だから、売ってるとついつい買っちゃうんですけど、買って、だいたい使わないというか、なにに使えばいいのか。

栃尾

ハチミツ漬けしか知らない(笑)

金子

ちがいます!ちがいます!

栃尾

ちがうんですか!?先輩(笑)

金子

ちがいますちがいます!キンカンはこれです、これ。

栃尾

なんだぁ……(笑)

安田

あ、それか(笑)

栃尾

日焼け止め…じゃない。虫よけ?虫よけじゃない…かゆみ止め?

金子

かゆみ止め。

栃尾

あ~なるほど。

金子

かゆみ止めです!

安田

そうか、かゆみ止めのことね。

栃尾

思い込みって怖いですね。

金子

(笑)

安田

うん。でも、質問しといてよかった。視聴者の方も絶対そう思ってるから。

金子

ああそうか、そうかそうか(笑)

栃尾

夏に向けて…そうか。キンカン、たしかに高級感あるわ、みたいな(笑)

金子

あります(笑)

栃尾

高級かどうか知らないですけど(笑)

金子

(笑)

栃尾

はい。じゃあ、今日は私からの質問です。

安田

はい。

栃尾

質問っていうか、話したいことです。「見る目を養うためにしていること」っていうのをお伺いしたいです。

安田

見る目?

栃尾

安田さんは「このビジネスうまくいきそうですね」みたいに、「うまくいく気がします」みたいにおっしゃってるので、当たるとしたら見る目があるってことだと思うんですけど、あと、他にも人を見る目とか、芸術作品を見る目とか、あと、一流のものを見極める目とか、いろいろあると思うんですけど、それを養うためにどんなことをしてるかなっていうのを聞きたいです!

金子

ああ、面白い!聞きたい。

安田

「目」っていうのは、たぶん目だけじゃないですよね。味とかもそうなんで。

金子

うん。

栃尾

そうですそうです。識別能力というか、そんな感じで使ってますね。

安田

私に見る目があるかどうかはちょっと置いとくとして、「自分の人生のなかでこうやってきた」ということでいくと、基準をつくっちゃうっていうことが大事でして、どこかに。

栃尾

ふーん。

金子

へぇ~。

安田

たとえばワインとかを勉強するときには、ある一定のレベルのワインだけをずーっと飲みつづけるんですね。

栃尾

おお。

金子

うん。

安田

そうすると、おいしいワインってキリがないんですけど、それより上のはなかなかわかりにくいんですけど、まずいのがわかるようになるんですよ、「いつもよりまずいぞ」みたいな。

栃尾

なるほど。

金子

おぉー。

安田

だから、いつもおいしいものを食べてる人は、まずいもんは「まずい」ってわかるんですけど、いつもまずいもんを食べてる人は、おいしいとは思っても、どの程度おいしいかって、なかなかわかんないんですよ。

栃尾

はいはい、なるほど。

安田

だから、まず「おいしい」とか「まずい」の基準をどっかにつくるってことが大事かなと。

金子

へぇ~。

安田

たとえば絵とかは、僕、絵心ぜんぜんないですけど、もしそういう仕事するんだったら、有名な絵とか、なんていうんでしょう、ゴッホとかじゃなく、見たことないんだけど、そこそこ有名な、お金がついてる金額の絵をたくさん見るんじゃないんですかね。

栃尾

うんうんうんうん、なるほどなるほど。

安田

そしたら、なんとなく基準ができるんじゃないのかなあと。まあ、たぶんセンスがいい人はできて、センスが悪い人は、いくら見てもできないのかもしれないですけどね。

栃尾

うん。たしかに。

金子

へぇ~。人を見る目とかは、やっぱり基準もあるんですか?

安田

人を見る目はないですねえ、私は。人を見る目に関していうと、特に仕事ができる・できないっていうところに関していうと、人間の目は当てになりませんね。

栃尾

ふーん。

金子

ふーん。

安田

いままで採用選考でいちばんうまくいってる例、聞いたのは、経営者さんが自分の面接とか感情とか意思を反映させないと。選ぶ基準を試験、ペーパーテスト的なものとか適性試験で見て、その数値だけで判断するっていう人がいるんですけど、すごくうまくいってますね。

栃尾

へぇ~!

金子

ああ、そうなんですね。

栃尾

なんか、直感的には受け入れたくない結果ですね。

安田

そうなんですけど、やっぱりね、「自分が一緒に働きたい」とか「この子欲しいな」っていう人は、そういう目で見ちゃうんですよね、人間って。

栃尾

うんうんうん、なるほど。

安田

欲しい理由とか、この子を採用すべき理由っていうのを考えだすんですよ。

金子

うん。

栃尾

はいはいはい、後付けで?

安田

後付けで。で、「コイツ嫌いだ」と思うと、嫌いな理由を考えるから。

栃尾

たしかに(笑)

安田

たとえば、面接した担当者が「コイツと仕事したくねーな」と思うと、そんなこと言えないんで、「彼はこういう理由でだめです」って言わないといけないじゃないですか。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

だからね、意識しなくても無意識のうちに、そういうところを探し出すんですよ。

栃尾

「好き」とか「嫌い」とかいう要素が一緒に働くうえで大事だっていうことはないんですか?

安田

そういうふうなこじつけになっちゃうこともありますよね。

栃尾

ああ、なるほどね。ほんとはそこまで影響ない、仕事できる・できないのほうが大事かもしれないのに、っていうことですかね。

安田

だから、本当は仕事・職種と仕事のやり方とか、職場との相性っていうかね、それをデータ的に判断したほうがいいと思うんですよね。

栃尾

ふーん。

安田

昔、アメリカだったかな、特殊精鋭部隊みたいなものを選ぶための人選をデータだけで選んだ場合と、特殊部隊のものすごいキャリアがある人が面接して選んだ場合と、どっちのほうが精鋭部隊になるかってやって、「人間が介在しないほうがいいチームができる」っていう結果が出たらしいですよ。

栃尾

あ、いいチームが!?へぇ~。そしたら、これからAIが活躍するのは面接かもしれないですね。

安田

いや、ほんとそうかもしれないですね。

栃尾

へぇ~。

金子

お~なるほど。へぇ~。すごい。

安田

これは見る目と関係ないかもしれないですけど、恋愛結婚より見合い結婚のほうが離婚が圧倒的に少ないじゃないですか。

栃尾

ああ、って聞いたことあります、はい。

金子

うん。

安田

それはつまり、恋愛で「この人よりいい人はいない」とか「この人より愛すべき人はいない」と思ってるのが、結構変わっちゃったりするってことですよね。

金子

変わっちゃったりする!うん。

栃尾

(笑)

安田

だけど家どうしの関係とか、見合いって「釣書」っていう、いわゆるデータで決めるわけなんで。そこは変わりようがないんで。

栃尾

そうですね、はい。

金子

たしかに。

栃尾

……亜佑美ちゃんの相づちが力強かったけど(笑)

金子

うん。

安田

やっぱ恋愛結婚ってね、「好き」のピークからスタートするんでキツいっすよね。あとは下がる一方なんでね。

栃尾

うんうん。

金子

キツい。キツい。

栃尾

(笑)

安田

(笑)

栃尾

なるほどねえ。

金子

うん、なるほど。

安田

金子さんの見る目は、どうやって養ってんですか?

金子

私、見る目ないと思うんですよねえ、わかんないけど。「見る目ない」って言ったら失礼だけど。

栃尾

なんでも?人ってこと?

金子

選ぶ相手とか。

栃尾

……(笑)

金子

いや、わかんないっすよ、わかんないっすよ。そんなこと言ったら失礼になっちゃうけど(笑)

栃尾

(笑)

安田

仕事に関しては、ビジネスモデルというか、「これがうまくいくかどうか。どの程度の規模になるかどうか」っていうのは、ものすごい見る目がある人っていうのがいて、「これはデカくなる」とか「デカくならない」っていうのを瞬時に判断できる能力がある人はいますね。

金子

へぇ~。すごい。

安田

だけど僕は残念ながら、そういう能力はないですね。

栃尾

ふーん。

金子

ふーん。

安田

だから好きなことを仕事にするようにしてるっていうことと、自分基準で考えますね。「自分だったらこの商品を買うかな」とか、「こういう言い方されたら欲しくなるだろうな」とか、「そういう商売だったらうまくいくんじゃないかな」という判断はします。だけど、純粋にモデルとしてのビジネスを、「どの程度の金額をかければ、どの程度までいくのか」とかっていうことを判断する能力は、残念ながら僕にはないです。

栃尾

ふーん。

金子

お~、それもわかんないですね、いま聞いてても。「見る目がない」っていう判断も難しいですね、よく考えたら。

栃尾

ほんとだよね、うん。

安田

なんていうんでしょうね、数値化できる能力みたいなのが必要なんじゃないですかね。上場企業とか、これから上場する会社とかを買い取って、「この部分を切り取って、この部分にこれを加えれば、この売上は2倍になるよな」とか、「収益率アップするな」っていうことが計算できないといけないんで、それができる人は事業売却とかM&Aとかをするんでしょうけど、残念ながら私にはそういう能力はないですね。

金子

ふーん。

安田

だから、私が栃尾さんのビジネスになんか言っても、「あ、テキトーなこと言ってやがるな」と思っていただければ(笑)

金子

(笑)

栃尾

(笑)でも、好み的には合ってるってことですよね。「良さそう」だと言われれば、安田さんの好み的には合ってるってことなんですかね。

安田

そうですね。自分だったら欲しくなるなっていうのは、「あ、こういう言い方すりゃうまくいくのになあ」っていうのはありますね。

栃尾

はい。

金子

なるほど。

安田

あと僕がよく言うのは、商品になってない場合。それはわかります。

栃尾

あ~はいはいはい。

金子

えーっ。

安田

ビジネスとしてどの程度のポテンシャルを秘めてるかはわかんないですけど、ビジネスとして成立しているかどうかはわかります。

栃尾

うんうん、なるほど。

安田

それは、その商品の価値みたいなものと顧客像が、「あ、なるほど。たしかにくっついてるね」っていうことですよね。

栃尾

うんうん。

金子

うん。

安田

たとえば「社労士になりました。資格取りました。お客さんいません」みたいなのは、まあ、そりゃそうですよねって感じですね。

栃尾

うんうん。

金子

ふーん。

安田

もう、そんなことを言ってるうちに時間になってしまいましたんで、スーパーおまとめをお願いします。

栃尾

ありがとうございます(笑)えーと、まず基準をつくるってことですね。いいものを見たりするっていうことと、あと、人に関しては、「データで選んだほうが成功する」っていう、「ビジネスは自分基準で考える」みたいなことでしょうか?(笑)

安田

すばらしい!

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2022年7月20日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
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