広告だけで集客することに限界を感じている経営者は多い。とはいえ広告出稿をゼロにすることはできない。どんなに良い記事を作ってもそこに人が来なければ広がりようがないからである。広告できっかけを作りオリジナル記事で惹きつけていく。求人にしても、集客にしても、この流れは同じである。
広告運用がうまく良い記事が作れる人には効率の良いやり方だ。だがこの手法には決定的な欠落がある。それは顕在ターゲットしか狙えないという問題である。顕在層とは欲しい情報が決まっている人。発注先や応募先を効率よく絞り込み、候補の中から条件のいい相手を見つけ出したいという人たちだ。
競合他社と比較され条件によって勝ち残らねばならない。資金力や待遇面に優れている会社ならこの手法でも問題はない。だがこれは中小企業が取り続けるべき戦略ではない。独自の付加価値を評価してもらいながらニッチ&マッチの顧客や応募者と出会っていく。これこそが中小の取るべき戦略である。
問題はここにある。条件検索をかける人たちにとって重要なのは「自分たちの条件」であって「相手側のニッチな価値」ではない。響く人には響く。数%のドンピシャな人と出会えれば十分。そのような会社にとって重要なのは偶然の出会いである。だが偶然の出会いは偶然だけに頼るとほとんど起きない。
そこで重要になるのがオウンドメディアである。オウンドメディアと言っても自分でポータルを作り上げる必要はない。すでにある仕組みの中に自分の番組を持てばいいのである。X、Instagram、TikTok、YouTubeなどが提供するインフラの中に自分独自のファンコミュニティを立ち上げるのだ。
短い文章で惹きつけることが得意ならX。映える写真が得意ならInstagram。動画での演出が得意ならTikTokやYouTubeを選べばいい。私の選択はXとPodcast(音声番組)である。短い文章と編集なしの音声番組が得意なことからここに落ち着いた。大事なのは自分の得意を活かすことだ。
条件に集まった人ではなく社長である自分に興味を持ってくれた人。その中から未来の顧客や未来の社員が現れてくる。それだけではない。このネットワークを基盤に新たな個人事業を立ち上げることもできる。得意を活かしたオウンドメディアで人と繋がること。それが快適な経営者ライフの基盤となる。
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