第102回 歯車の心意気

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/ 歯車の心意気

某大手さんが社内開催する、現場スタッフ向けの「安全大会」に同席しました。

全国各地の現場スタッフの代表が参加するイベントですが、

各現場による、安全をテーマにした「自職場の取組み」の共有が目的であり、毎年開催している取組みです。

多くの企業で同じことが言えるのですが、事故が多い職場は「離職率が高く」、逆に「定着率の高い」職場は、事故発生が極めて少ないのです。

そんな背景もあり、ある工場長のご講演でも、「若者の離職防止」について語られていました。

「弊社でも、最近、『若手の流出』が問題となっており、どこの現場でもその対策が求められています」

退職した方々からは、

「現場スタッフなんて、しょせん本社の奴らの操り人形だ」

「会社員なんていう歯車になんてなりたくない」

などの声を聞かされたようです。。

工場長は、

「歯車をなめんなって話だよ。どんな人も基本的には社会の歯車だ」

「問題は、『誰にとっての歯車』なのか?『どんな役に立つ歯車』なのか?『誇りの持てる歯車』なのか?」

「ここを考えないで、『会社の歯車になんかなりたくない、会社員なんてしょせん歯車だ』なんて言うヤツらが多い」

「いや、昔から、目先のことしか考えないヤツは、そんなことばかり言っていたわ」

「歯車上等!食いしばって、世のため人のため回り続けてやりましょうよ!」

「ただ、上司、ベテランのみなさん。大事なのは、われわれ自身が『歯車としての心意気、志』を示すことなく、『最近の若者は、、』なんていうのはナシにしましょうよ」

「そんな情けない姿を見せられたら、若手じゃなくても、やる気を失っちゃいますよ」

「現場仕事は、朝早く、夜遅い、不規則な仕事。そのうえ、事故につながりかねない危険な作業に取り組む必要もある。現場の一体感や安全を本気で求めるのであれば、『腰だけ低くて、頭が高い』なんて振る舞いはもっての他だと思っています

そんな振る舞いはとらないよう、心がけたいものですね。

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高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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