この記事について
半世紀も生きてきますと、【ことわざ】の持つ意味が、より深く染みるようになりました。昔の人はうまいこと言ったもんだなぁと、しみじみ。時代の転換期、大きく世の中が変わってゆく中でも、人やこの世の本質的な部分は、案外変わらなかったりします。結構スルドイところを突いてくるのです。
本日のことわざ
「獅子の子落とし」
前々回が虎で、今回は獅子。猛獣続いてますが、相棒は犬です!
本日のことわざ「獅子の子落とし」
LOVE
わが子にあえて厳しい試練を与えて、器量を試すことのたとえ。獅子は自分の子供をわざと崖から突き落として這いあがってきた子だけを育てるという言い伝えからきているそうだけど・・
獅子の親、怖っ!厳しすぎる。
おい!さっきからなんなんだよ!
LOVE LOVE LOVE って・・ふざけてんのか?
むむむ。
ずーっとぬくぬく布団の中だと、子供は本当の意味で成長できない。
そんなこと言っても親はさぁ、あったかい毛布かけてあげたいの。愛おしいんだもん、子供。
本当にかしこい子供は、その毛布がいつか邪魔になる日がくると自分でわかる。
えー、親の愛情なのに!?
親が毛布をかけたままであれば、自分で剥ごうとする日がくる。
うええぇ悲しい・・
そうか・・・・ほひほひ、わかったよ。
獅子の親は【親の愛上級者】という事だな。
毛布を自ら剥いでやる、、より深くて大きな愛があるってことか。
子供の成長に何が本当に必要か理解しているからこそ、できる所業なんだね。怖いなんて言ってしまって、自分、浅はかだったな。辛くない訳ないのにね。
そういえば、自分も一見ネガティブと言われる事からの方が、学ぶことが多かったな。以前座右の銘を書いてくれと言われて「苦労は宝物」とか書いていた自分なのに、こと子供の事になると、苦労させたくないなって思ってしまっていたよ。
似たようなことわざに「かわいい子には旅をさせよ」がある。
「親の甘茶が毒になる」もあるぞ。
甘茶!子供にではなく、疲れてしまった経営者にこそ出そう。
社長峠の茶屋へようこそ。
著者について
黒須 貴子(くろす たかこ)
https://tempurayama.com/
数々のアルバイトや専業主婦などを経て、消防設備の会社を設立。下請けからの脱却、女性消防設備士の登用など、難題に直面してきた経験をシェアして生かせる〈社長峠の茶屋〉を始める。学生時代はパンクロッカー、現在はヴィジュアル系のキャンサーサバイバー。