「自由診療に挑戦したいけど、患者さんが受け入れてくれるか不安」〜お医者さんは、なやんでる。 第90回〜

第90回 「自由診療に挑戦したいけど、患者さんが受け入れてくれるか不安」

お医者さん
お医者さん
最近は「自由診療」の話をよく聞くようになったな。確かに保険診療のビジネスはどう考えてもジリ貧だ。早いうちに自由診療に切り替えていったほうがいいのはわかるんだけど…。
お医者さん
お医者さん
ともあれ、保険診療を自由診療に変えるって、口で言うほど簡単じゃないんだよな。まったく、どうすればいいのやら。
お悩みですね、先生。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
あっ、あなたは確かドクターアバターの絹川さん! ちょうどいいところに来てくれました。確かあなたも「自由診療に早く切り替えるべき」という主張をされていましたよね。
ご無沙汰しております。ええ、病院やクリニックは自由診療に舵を切っていくべきだと思っています。理由は先生も仰っていた通りで、保険診療では今までのように儲けられないからです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ですよね…。なので絹川さんに言われてからいろいろ検討してみたんですけど、なかなかふんぎりがつかないんですよ。長いあいだ保険診療一本でやってきた病院なので…。
そうでしょうね。何代も続いている病院ほど、変化するのが難しいものです。長年通ってくださっている患者さんも多いでしょうしね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そうそう! そうなんですよ。僕自身がよくても、患者さんに受け入れられるかはわからないでしょう? それもあってなかなか一歩が踏み出せなくて。
なるほど。であれば、保険診療の範囲内で工夫してみるっていう手もありますよ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
え、そんなことできるの?
ええ。診療報酬の仕組みをちゃんと理解して、その中で最大限請求できる診療行為を行っていくことで、利益を上げていくことは可能だと思います。そういう調査を専門にやってくれる「診療報酬最適化サービス」なんかもありますしね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
へえ、なるほどな。まずはそこから着手するのがいいかもしれない。
ええ、やってみて損はないと思います。一方で、私としてはやはり何らかの形で自由診療を取り入れていってほしいなと。チャレンジしやすいところで、サプリ販売などもありますし。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
サプリ販売?
ええ。医療行為自体は今まで通り保険診療でやりつつ、プラスアルファの事業としてサプリや健康食品などの販売を始めるということです。
絹川
絹川
商品パッケージに病院のクレジットを入れておけば宣伝になりますし、郵送する際にニュースレターなども同封しておけば様々なPRが可能です。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なるほどねえ! 今あるサービスを自由診療に変えるのじゃなく、新たに自由診療のビジネスをプラスするってことか。
仰るとおりです!ぜひチャレンジしてみてください。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
いいね! ぜひやりたいけど……でも具体的にどう進めたらいいんだろう。絹川さんはそういう相談にも乗ってくれるの?
もちろんです!それが仕事なので笑。最近はこんな企画もやっていますのでぜひお気軽にエントリーいただければ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
へえ、「お食事相談ツアー」? 面白いね笑。確かに食事しながらの方がざっくばらんに話せそうだ。
そうなんですよ。コンサルって言葉を使うとお互いに肩肘張りますからね。単に食事に行くだけです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
いいね〜ぜひお願いするよ!
ありがとうございます!
絹川
絹川

医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。


著者:ドクターアバター 絹川 裕康

株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。

感想・著者への質問はこちらから