GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者：小出 紘道

引き続き「働き方」とか「仕事」について、昨年世界的（西洋世界）に流行ったバズワードに関するBBCの記事を取り上げたいと思います。

今週の記事はコレ
↓
(https://www.bbc.com/worklife/article/20231219-ten-work-buzzwords-that-took-over-in-2023)
Ten work buzzwords that took over in 2023
2023年に流行った「仕事」に関するバズワード10

先週は「Hush trips」について、でしたので今週は「The Big Stay」の原文を読んでみたいと思います。

The Big Stay（ビッグ・ステイ）

According to some economists, The Great Resignation that defined the past three years of workforce mobility is over. Now, the data points to a phenomenon of “The Big Stay”, in which workers are staying put to avoid an increasingly competitive labour market and fears of economic instability.
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一部のエコノミストによれば、過去3年間の労働力の流動化を特徴づけた「大辞職」は終わったという。今、データが指し示すのは「ビッグ・ステイ」という現象であり、労働者は競争が激化する労働市場や経済不安への恐怖から逃れるために、そのまま留まり続けている。

過去3年間に「仕事を辞めて転職する」ことが大流行していましたが、その現象のことを「The Great Resignation（大辞職）」と呼ぶのですね。
「The Great Recession（大恐慌）」の言い回しと同じフォーマットです。

ところが、「The Great Resignation（大辞職）」のトレンドは既に終わっていて、昨年の傾向としてはむしろ「The Big Stay」であった、という分析です。直訳すると「大いなる滞在（滞留）」なので、「一つの企業でずっと長く働く」という意味合いです。

労働市場の流動性に関する直近の重要キーワードとしては

少し前まで： The Great Resignation
直近：The Big Stay および The Quiet Quitting

ということになりますので、振り子のように「完全に真逆の傾向」が出現し始めたみたいです。

ちなみに、過去のポストで触れましたが、「The Quiet Quitting」は、「静かなる退職」という意味で、実際には退職していないものの「あたかも退職したかのように、必要以上に頑張りすぎずにゆるく働く」というワークスタイルです。
ですので、The Quiet QuittingしながらThe Big Stayをする働き手が急増しているのでしょうね。
全然西洋的ではない世界観が、現に西洋を中心に浸透し始めているようです。

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