第51回 SNS×リアルで広がる可能性

この対談について

“生粋の商売人”倉橋純一。全国18店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。

第51回 SNS×リアルで広がる可能性

安田

倉橋さんのXでは、お客さんとも積極的にコミュニケーションを取られてますよね。社長自ら熱心にそういうことやっていて、本当にすごいなぁと思っているんですけど。


倉橋

ありがとうございます。すべてに反応するのは難しいですけど、目に留まったものはお返事するようにしています。

安田

全部じゃないとはいえ、なかなか大変じゃないですか? もちろんそのコミュニケーションがキッカケでお客さんになってくれたり、求人に応募してくれたりする人はいるかもしれない。でも正直、あんまり効率はよくない気がして。


倉橋
確かにビジネスマン的な目線で考えれば、ものすごく効率的な方法とは言えないでしょうね。でも僕は単純に、万代を気にしてくれたり期待してくれたりすることが嬉しいんですよ。
安田
確かに「ウチの近くにも出店してくれたら嬉しい!」なんてメッセージを貰ったら嬉しいですよね。ちなみにコメントをしてくれるのはどういう方なんですか? 倉橋さんのお知り合いが多いんでしょうか。

倉橋

僕のポストに反応してくれた人、って感じですね。もちろんリアルの知り合いが反応をくれることもありますけれど。

安田

なるほど。ちなみにSNSを始める以前にも「うちの近所でお店を出してほしい」なんて要望が届いたりすることはあったんですか?


倉橋

ないですないです。こんなふうにお客様の声をダイレクトにキャッチできるようになったのはSNSを始めてからです。嬉しいご意見をいただくことも多いですし、お客様と直接コンタクトが取れること自体がとてもありがたくて。

安田
SNSから採用にも繋がるし、商売のいいアイディアももらえるし、さらに出店地の候補も絞れるし。

倉橋

本当にそうです。シェアしてくれる数で期待度がわかるので、集客の予測も立てられるようになりました。

安田

なるほどなぁ。店舗ビジネスをする経営者にとっては、Xは必須ですね。


倉橋
そう思います。ちなみに、ネガティブなご意見をいただけるのもありがたく思っています。お店に対するクレームって、意外と経営者のところまで上がってこなかったりするので。ちなみに、最近見かけたあるうなぎ屋さんのクレーム対応がすごく誠実で、印象に残っています。
安田
へぇ、Xでクレーム対応していたんですか。

倉橋
そうなんです。お客様がXを通じてクレームを仰っていて。「注文してから時間がかかりすぎる」という内容だったんですけど、1時間くらい待っても出てこなかったらしくて。
安田

ふーむ。うなぎ屋さんって、注文してから焼き始めるものだし、ある程度はしかたないとは思いますけどね。それにしても1時間はかかりすぎかもしれませんが。


倉橋
いろいろ事情があったのかもしれません。でもそれを指摘されたお店の方が、とても素直に謝罪をされていて。すごく気持ちがよかったんですよね。
安田

なるほど。「それがうちの売りなんだ」「それくらい待っていればいいんだ」と開き直るわけではなく、誠実に謝罪されている様子が好印象だったと。でも実際、そうやって指摘されることでどんどん改善していけるわけですしね。

倉橋
ええ、それこそがお客様商売だなと思います。
安田

SNS単体でもそのような恩恵があるわけですけど、リアルとの連動でもまた広がりますよね。例えば倉橋さんがお店を回るときに、「リアル店舗で倉橋社長を見つけたらガチャ券10枚進呈!」みたいな企画もできそうです(笑)。

倉橋
それはおもしろいですね! 今度本当にやってもいいかもしれない。でも実際ね、最近少しずつ声を掛けられることが増えてきたんですよ。「いつも見てます」なんて言っていただけると、なんだか感動の再会のような気持ちになって(笑)。
安田

へぇ〜。確かに今までSNS上でのやりとりだけだったのが、リアルで会うと一気に距離が縮まりますよね。

倉橋
そうなんですよ。だから「一緒に写真撮ってください」なんて言われたら、もう嬉しくなっちゃって(笑)。実はオフ会も企画してるんです。今年の夏くらいに万代プレゼンツでバーベキューをやりたいなと思っていて。
安田

へぇ〜、いいですねぇ。単なるオフ会とも違って、既にお店でリアルで顔を合わせていたかもしれないけど、Xを通じて再会すると。

倉橋
そうですそうです。万代の広報や万代ギャルと一緒に、フォロワーの方々とリアルでお会いできる機会を作りたいなと思ってます。
安田

万代さんらしい異次元のオフ会、期待しています!


対談している二人

倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表

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株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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