この記事について 税金や、助成金、労働法など。法律や規制は、いつの間にか変わっていきます。でもそれは社会的要請などではないのです。そこには明確な意図があります。誰が、どのような意図を持って、ルールを書き換えようとしているのか。意図を読み解けば、未来が見えてきます。
安田
20代のタクシードライバーが増えているらしいです。
久野
今は配車アプリもナビもありますから。スキルや経験がなくても稼げるんですよ。
安田
昔は夜間勤務で稼いでいたイメージですよね。酔っ払いのお客さんが多くて。
久野
安田
まさに経験とスキルとがないと出来ない仕事でした。今は昼間限定のドライバーもいるみたいです。
久野
安田
25歳の女性ドライバーさんがニュースになっていて。シングルマザーだそうで、普通の仕事では子供におやつも買ってあげられない、外食に連れていく余裕もないと。
久野
普通の事務職より全然稼げますからね。昼間勤務ならお子さんがいても大丈夫だし。
安田
年収が120万アップして500万になったそうです。しかも勤務時間も短くなったという。
久野
いいですね。タクシー業界も人不足なので労働条件とか勤務時間とか融通が効くんですよ。
安田
今は夜中にタクシーに乗る人も少ないし。アプリに指示された通りに車を動かせばちゃんと売り上げも立って稼げてしまう。
久野
都心はニーズがありますから。インバウンドも多いし。英語が出来なくてもアプリで行き先が分かるので問題ないし。あとは自動運転タクシーとの兼ね合いですかね。
安田
久野
すでに日本交通がgoogleの子会社と組んでやり始めてます。ただ自動運転タクシーってまだまだ問題があって。拾える場所とかも限られてくると思う。
安田
久野
人間のドライバーと自動運転が共存するようになると思います。サンフランシスコではもう普通に走っていましたから。
安田
久野
海外だと乱暴な運転手が多いので自動運転の方が安心ですね。
安田
日本のドライバーは丁寧ですよね。荷物も積んでくれるし。
久野
海外はもう全然違います。ラテン系の運転手なんて電話しながら運転してるし。
安田
久野
日本は人間のドライバーでも安心ですけど、自動運転は必ずくると思います。
安田
久野
どうでしょう。そもそもタクシーって総量規制しているので。自動運転の枠も何%までとか限定されるでしょうね。女性が稼げるようになってくると労働者保護にも向かうはず。
安田
過疎地とかで自動運転タクシーを導入するのはどうですか?ドライバー採れませんし。
久野
過疎地はお金がないから自動運転車を入れられないんですよ。1台ってわけにもいかないし。道の識別も難しいですからね。
安田
久野
SaaSのツールと一緒で払える市町村と払えない市町村が出てくるんじゃないですか。
安田
「絶対にアプリなんか使わない」「俺は人間じゃなきゃ嫌だ」って人もいそう。
久野
それは絶対に残ると思います。ただ人間がやると高くなりますけど。
安田
人件費もどんどん上がっていますからね。でもそうなったら大多数の人は人間のドライバーには乗らなくなりそう。
久野
安田
久野
はい。間違いなくそうなると思います。どの現場でも人間がやるサービスは高くなっていきます。
安田
実際にアメリカでは若者の現場移行が起こっているみたいですね。ホワイトカラーより現場仕事の方が稼げるということで。
久野
はい。ただアメリカと中国ではヒューマノイドの開発も進んでいて。人型の働くロボットなんですけど凄いんですよ。いずれは人間と同じ仕事ができるようになるみたいです。
安田
そうなると本当に人間はやることがなくなってしまいますね。ホワイトカラーも無くなるし。現場からも人が消えて。
久野
ロボットがやるにしても現場管理には人が必要だと思います。あとは熟練工みたいなところはめちゃくちゃニーズが高いと思う。
安田
久野
問題はその基礎を学ぶ時間が省略されていること。AIの時代が来ると育成期間がどんどん短くなっていくので、なかなか職人が育たないと言われてます。
安田
久野
安田
そりゃそうですよね。30年後にどうなってるかなんて分からないですもんね。ってことは今いる熟練工が引退したらもう終わりってことですか。
久野
その技術をAIに入れておいて、最終的にはヒューマノイドがやるんでしょうね。
安田
久野
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安田佳生 (やすだ よしお) 1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。