先日、とあるコンサルティングの会社がかなりまずいことになっている、という情報を知りました。
創業者の方のポッドキャストが非常に有名で、現代を生きる経営者の心構えを知的で明瞭な語り口で説き、ファンを大勢獲得していました。わたくしもそうです。
しかし、その企業で、公的な助成金を事実上不正に受給するスキームが行われていたことが明るみになったのです。
伝えられている内容からすると、件数や金額、なにより「経営者の道」を語っていた人の会社が社会的不正に手を染めたということで、今後かなり厳しいことになるのは明白です。
昨今は特に、コンプライアンスが重視というより前提となっている世の中です。
あ、そういえば、去年大量にCMを引き上げられるのほどの大騒ぎになったとあるテレビ局の社長さんが、記者会見で
「わが社もコンプライアンス意識が定着してきて…」
と言われているのを昨日ニュースで拝見しました。
事実なのかもしれないけど、定着してきたレベルだといろいろマズいのではないかとおもいました。
さて、不正受給の件、こういうことになると
「悪いことは悪い。だから悪い」
という、いわゆる正論パンチばかりが飛び交うことになります。
しかし、わたくしが名もないオッサンだからこっそり口にしますが、この企業の行ったことは、シンプルに人間の生理に照らし合わせれば、まあすべからくそうするだろう、というように思います。
すなわち、競争社会で生きている中、確実に利益を得られるチャンスを発見し、かつそれがほとんどの人間には無理だが自分にはマネタイズが可能であるとき、どれだけの者が「何もしないでいられる」のだろうということです。
コンプライアンスは必然かつ大きな潮流ではありますが、法律は社会と時代によってたえず変わっていくものであり、その法律を後ろ盾とするコンプラだって移り気なものです。
今大声で叫ばれていることが20年後にだれも見向きもしないことなどは当然ありえることでしょう。
ただ、人間の在りよう、原始的な感情、生理的な行動は大して変わりようがありません。
どちらが人の本質に根づいた基準なのかを思えば、個人的には、かの社が悪い悪者だとは到底断じられないのです。

















