今週は!
仕事柄、
いつもいくつかのネーミング開発案件を
抱えながら生活しているわけですが、
このような日常を送っておりますと、
自然と街中やネット上にある
いろんなネーミングが目に入ってきます。
で、たくさん見ていると、
ある種の傾向のようなものが
わかってくるわけですが、
最近思うのは、
日本語のネーミングが多いなぁ、
ということです。
以前は、ソラマチとかアステラスのような
造語系が多かったように思いますが、
最近では単語そのものを使用する
「日本語ストレート系ネーミング」が
目立つようになってきています。
私がスマートフォンにメモしている
ものを紹介してみますと、
あつまる
たかまり
たくらむ
ホンモノ
ナイモノ
アミダス
シンガリ
ARUHI
IRODORI
これらはほんの一部ですが、
あること、あること。
毎日1つはメモ帳に
追加されていく感じでしょうか。
なかには
ハッシャダイ
な~んていう、
おいおいさすがにそれはないだろうと
思うものまであります。
なぜこのようなネーミングが
増えてきたのかには、
いくつかの理由が考えられます。
まず大きいのは、耳慣れた言葉なので
すぐに馴染んで記憶に残ること。
ほかにもコンセプトを端的に伝えやすい
といったメリットもあるでしょうね。
さらに、私のようなつくり手からすると、
この日本語ストレート系ネーミングは、
非常に開発しやすいというのが
あるのではないかと思っています。
手の内を明かすようでなんですが、
このブログを読んでいらっしゃる
あなたにだって、つくれます。
以下、その方法です。
1.まず、広辞苑のような日本語辞書を用意する。
2.つくりたい会社・商品・サービスなどを頭に置きながら、ページをめくっていく。
3.ピンとくる言葉があったら、書き出す。
4.選んだ言葉に、優先順を付ける。
5.優先順の高い言葉から順に「ひらがな」「カタカナ」「アルファベット」にしてみて、これでいきたいという表記を検索してみる。
5.すでに存在していたら、違う表記でも検索してみる。
6.それでも存在していたら、次の候補へ。
ここまで、やれば、
求めている大概のネーミングは
見つかると思います。
もちろん日本語の大海原から、
どの言葉をチョイスできるか。
そこはものすごく大事なので、
時間はかかり、センスは問われます。
でも、候補はたくさん、
かつまだ見つけられていない言葉も多く、
造語を発明するよりはずっと簡単です。
以上、今週の掘るブログは、
「日本語ストレート系ネーミング」
のレシピでした。
プロは、そこに隠し味を加えます。