「すべての人は、すごい可能性を秘めている」と信じる大野と、「多くの人は目的などなくただ存在しているだけ」と断ずる安田。人間の本質とは何か。人は何のために生きているのか。300文字限定の交換日記による言論バトル。
21通目/安田からの返信
「正しい答えを教えてくれるもの」
問いを変える。なるほど、これは面白いですね。必ず金持ちになれる「答え」はないけれど、必ず金持ちになれる「問い」はある。それは間違っていないかもしれません。「どうやったら金持ちになれるのか?」と答えを聞くのではなく、「なぜ私はいま金持ちではないのか」と自分自身に問う。これは非常に重要なことですね。すべての答えは自分の中にある。これは私が人生の中で行き着いた究極の結論でもあります。「なぜ私は仕事ができないのか」「なぜ私は女性にモテないのか」「なぜ私は幸せではないのか」自分に正しい問いを投げかければ、必ず正しい答えが返ってくる。それが人間というものですよね。
前回20通目/大野「頭の中のおしゃべりを司っているモノ」
こんな逸話があります。世界有数の投資家、ウォーレン・バフェットとビル・ゲイツが
初めて会った時、ゲイツ氏の父シニアが二人に「人生で成功するのに一番大切な1単語は?」と尋ねると偶然にも二人は同じ単語を選んだそうです。
それは何か?それは『Focus』です。そうだとすると、では、どこにFocusするか?Focusそれ自体を創り出ししているコントロールレバーは何でしょうか?
それは、問いです。
例えば「何で私っていつもダメなんだろう?」とか「何でうちの会社ってこんななんだろう?」という問いを持っていると、Focusはどうなるでしょう?つまり、まず、第一のステップは問いを変える事です。
ー大野より
19通目/安田「ぜひ教えてください」
自分をパワフルなペテンにかける。次回その手法を教えていただけるとのことで楽しみです。ちなみに私も若い頃はペテン師でした。いやペテンにかけてるつもりはなかったんですけど「俺の未来は明るい。間違いない」と自分にも周りにも断言していました。それが若さというものなのでしょう。今はそういうものがなくなって「歳をとったなあ」という哀愁があります。でも地に足がついて、若い頃とは違う種類の自信を持っていることも確かです。どちらが好きかといえば今の自分の方が好きです。でもそれは言い訳なのかもしれません。だからもし、若い頃のあの「根拠のない自信」をもう一度感じられるのなら、ぜひとも体験してみたいです。
ー安田佳生より
交換日記をする二人
●火曜日
安田佳生(やすだ よしお)
1965年生まれ、大阪府出身。
2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。
●金曜日
大野栄一(おおの えいいち)
株式会社一番大切なこと 代表取締役
http://ichibantaisetsunakoto.com/
https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/