176通目「ヒーローズ・ジャーニー 」大野

人間交換日記

「すべての人は、すごい可能性を秘めている」と信じる大野と、「多くの人は目的などなくただ存在しているだけ」と断ずる安田。人間の本質とは何か。人は何のために生きているのか。300文字限定の交換日記による言論バトル。


176通目/大野からの返信
「ヒーローズ・ジャーニー 」

レイヤー!?是非教えてください。僕がぱっと思いつくだけでも、リンカーンやアインシュタイン、そして、エジソン、あるいはモーツァルトとは全く異なる境遇のヴェートベン、はたまたイタリアのど田舎に生まれたナポレオンも、幼少期のレイヤーから、気がつけば全然異なるレイヤーに変わったように見えるんですが、それらは安田さんにはどのように映っているのでしょうか。
僕は誰の人生にも所謂ヒーローズ・ジャーニーという冒険への誘いがあるのだと思っています。それは、日常がある→冒険の誘いがある→新たな世界へ踏み込む→試練の道が始まる→奈落の底に落ちる→変貌する→恩恵→恩返と、そんな展開の中でどう生きるのか?が問われている。

前回175通目/安田「レイヤーのルール」

大野さんへ

大人になる前に人間として知っておいたほうがいいこと。難しい課題ですね。真面目に答えるなら「それは人によって違う」ということになります。一人ひとり違うというよりもレイヤーによって違う。何度もお伝えしましたが私の考えは「生まれながらにして人間はレイヤーが分かれている」というものです。世界を変えていくレイヤーの人たち。常識を破壊するレイヤーの人たち。今の常識を信じて生きるレイヤーの人たち。などなど。細かい役割は後付けで変わっていくけれどもレイヤーが変わることはない。つまり知っておくべきは「自分が所属するレイヤーのルール」ということになります。親と子供のレイヤーが違う場合は難しいでしょうね。

ー安田佳生より

 

前々回174通目/大野「成人するまでに最低限、人間として知っておいたほうがいい事はありますか?」

安田さんへ

好きです、安田さんの着想の仕方。そこで、そこほれわんわんしたいです。ただ、本質的な成長に触れる前に、幾つか、解像度を上げておいた方がいい様に思う事があります。成人するまでに最低限、人間として知っておいたほうがいい事はありますか?そもそも幸せとは何でしょうか?万人にあてはまり、且つ、時の流れに十分耐え得る抽象度まで上げて定義する事には意味がないでしょうか?多様性とか自由とか、僕らは今、インターネットによって昔には考えられないフラットとリンクとシェアという力を手にしていますが、哲学やモラル、義務もやはり野放し的がいいのでしょうか。分かった上で選択と他の選択肢や考えが浮かばないのでは意味が違います。

ー大野より

 

これまでのやり取り

交換日記をする二人



火曜日
安田佳生(やすだ よしお)

1965年生まれ、大阪府出身。
2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。

●金曜日
大野栄一(おおの えいいち)
株式会社一番大切なこと 代表取締役
https://ichibantaisetsunakoto.com/
https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/

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