中卒の僕でも、社長になれた。
裸一貫からのスタートから年商4億円のビジネスを作り上げた「中卒社長・クボサトシ」がゆる〜く語る経営のコツ。既にビジネスを始めている方も、これから始めたいという方も、頭をからっぽにして読んでみてください。
中卒社長クボサトシ「学ナシ経営のススメ」 vol.14
私が起こした“とんでもない事件”について①
“中卒社長”のクボサトシです。
『学ナシ経営のススメ』では、小さな頃から学校の授業が大嫌いだった私が、どうやって年商4億円のビジネスを立ち上げたのか、その経緯やノウハウについてお伝えしていきたいと思います。
今週も、先週の続きから。
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さて、先週のコラムでは、私が「独立」ということをほんのり考え始めた頃からさらに数年が過ぎた頃、“とんでもない事件”を引き起こすことになったという話をしました。
ヒントは以下の3つ。
①私は「独立」を考え始めていた。
②業界的には非常に好景気で仕事はたくさんあった。
③学ナシの私にはいわゆる一般常識がなかった。
どうでしょうか、私が親方を激怒させた“事件”がどういうものだったのか、想像できますでしょうか。
答えを言いましょう。ズバリ私は、「勝手に独立して、勝手に営業をはじめた」のです(笑)。
親方はもちろん、先輩や同僚にも何も言わず、私は勝手に<久保塗装>という屋号で活動をはじめました。
家のプリンターで<久保塗装>と書いた名刺を印刷すると、さあこれで準備万端!と住宅街に出かけ、次々チャイムを押しては飛び込み営業です(笑)。まったく、無知というのは恐ろしいものです。
ただ幸か不幸か、時代は私に味方しました。今でこそ飛び込み営業で仕事が取れるなんてことはほとんどありませんが、当時はいい意味で呑気な時代、金髪の若い塗装職人が一人で突然訪ねてきても、けっこうな人が話を聞いてくれたのです。
その頃の塗装工事と言えば、工務店や建築業者に頼むのが当然です。そんな中で「塗装業者が直接尋ねてくる」という物珍しさもあったのかもしれません。
結果、ノリで始めた<久保塗装>のもとには、どんどん依頼が入るようになりました。
契約書? 免責事項? 保険? そんなこと気にしていませんでした。「塗装しませんか?」「ほな頼むわ〜」「了解しました!」なんて、ほとんど口頭で話は進み、私は毎日のように営業と施工を繰り返し、気づけばとんでもない売上を稼いでいたのです。
その額、数千万円。
これ以上ないほど好調な滑り出しです。「なんだ、独立なんて簡単じゃないか」そんなことを思いながら過ごしていたのですが……
その“幸せな日々”はやがて突然終りを迎えます。
……ついに親方にバレたのです。
さて、続きは来週にして、今週の「学ナシ経営のススメ」。
「金髪の若造でも売上数千万」
仕事するなら見た目や礼儀が何より大事。そんな考えをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。もちろん否定はしません。でも、見た目や礼儀がしっかりしていたら、仕事は絶対に取れるんでしょうか。見た目や礼儀がなってなければ、仕事は絶対にとれないんでしょうか。
そんなことはありません。時代やタイミングの影響はあったでしょうが、まともに敬語も使えない金髪の若造だった私が、半年に満たない期間で数千万の売上を得たのは事実なのです。
ということで、また来週。