中卒の僕でも、社長になれた。
裸一貫からのスタートから年商4億円のビジネスを作り上げた「中卒社長・クボサトシ」がゆる〜く語る経営のコツ。既にビジネスを始めている方も、これから始めたいという方も、頭をからっぽにして読んでみてください。
中卒社長クボサトシ「学ナシ経営のススメ」 vol.18
二度目の“独立”で、いきなりつまずく。
“中卒社長”のクボサトシです。
『学ナシ経営のススメ』では、小さな頃から学校の授業が大嫌いだった私が、どうやって年商4億円のビジネスを立ち上げたのか、その経緯やノウハウについてお伝えしていきたいと思います。
今週も、先週の続きから。
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何もわからない中で勝手に“独立”し、親方にこっぴどく怒られた私。当時の私は、金儲けのことばかり考えて、お客様や社会に対する責任感はまるでありませんでした。
元の職場に戻り数年、責任ある経営者としてあらためて独立すべく、私は努力を続けました。
そして26歳、ここだと思ったタイミングで私は“二度目の独立”をしたのです。
15万円くらいのボロボロの中古車を買い、道具は安いものを探して揃えました。材料置き場として小さな倉庫を借り、契約書を始めとした書類も用意しました。
さあこれで準備万端。前回の“独立”のときは確かに見切り発車だったけど、今回は違う。本を読んだり親方からアドバイスをもらったりして、経営についてもそれなりに学んできた。法律のことも調べてある。さあ、あとは仕事を取ってくるだけだ。
私はそう考えました。何しろ、前回の独立のときも、仕事自体は簡単に取れたのです。適当に住宅街を訪問して回り、「塗装しませんか」と言えば「じゃあ頼むわ」とあっさり返ってくる。そんな印象だったので、営業で困ることはないだろうというのが私の見立てだったのです。
ですが、その見立ては見事に外れます。
どれだけ営業しても、お客様が「頼むわ」と言ってくれないのです。いや、それ以前に、以前のように気軽に話を聞いてくれなくなっていました。ピンポンとチャイムを押しても、インターホン越しに冷たく断られることが続きました。
私は困惑しました。いったいどうしたというのだろう。前はあんなに簡単に仕事が取れたのに。
理由は簡単でした。
私は後で知ったのですが、実はその頃、「悪徳訪問販売ビジネス」が流行っていて、被害者が急増していたのです。ニュースやワイドショーでも頻繁に話題になり、「訪問販売には気をつけて!」というメッセージが連日発信されていました。
もちろん私自身にお客様を騙そうという気はないわけですが、訪問販売自体に対する不信感が高まったことが、モロに影響してしまったというわけです。
そんなわけで、自信満々で事業開始した私でしたが、早々に躓くことになってしまいました。
さて、ここで今週の「学ナシ経営のススメ」。
「同じ方法がうまくいくとは限らない」
人間は経験を頼りに物事を判断します。前こうだったから今回もそうなるだろう。前こうならなかったから今回もそうならないだろう。もちろんそれが正しい場合もあるでしょうが、間違っていることもあります。これはビジネスでも全く同じです。経験を唯一の判断材料にするのではなく、時代の変化やタイミングの違いなどを考慮しながら、総合的に判断する必要があります(まあ、それができれば苦労しないよ、って話ではあるのですが笑)。
ということで、また来週。