その201 落とし穴

仕事に就いて間がない、若い人のモチベーションは雑にいうとふたつに分けられるかと思います。

「好きなことをしたい」と「いやなことをしたくない」です。

もちろん普通に経済的に豊かになりたいとか社会で認められたいとか、その他いろいろあるとは思うのですが、内面的なベクトルとして上記に大きく二分することは可能かと存じます。

そして、自分の失敗ベースに総括するのですが、このふたつはどちらとも「落とし穴」が存在します。

まず「好きなことをしたい」ですが、じつは、就職するころに好きなことはなにかと考えている人は、すでに好きなことから見放されているといえるのです。

私にはこれしかない、これでやっていくしかないから……
と、走り出す人はもう走ってしまっているからです。

(それが本当かどうかはまた別問題でございます。)

また、「いやなことをしたくない」ですが、こちらは
「世間はそんな甘いものではない。いやなことを避けて生活したいなんて虫がいい」
という、そういうことではありません。

何年も働いておりますと最終的に誰もが飲みこむところではありますが、人間の能力には明確な差があり、特性にも違いがあり、できること、できないことがあります。
その中でいかに自分のできることだけを押し付けるかが、社会での競争ともいうことができます。

しかし、「いやなことをしたくない」というのは、「できない部分で競争しないことを目的にする」ことです。
仕事を選定するというのは、参加するゲームを決めることであって、参加しないゲームを選ぶことを目的としては、どこかの競争に入ったときに圧倒的に不利に働くのです。

そして、負けないことより勝つことが評価になるということは、
1勝0敗と10勝9敗はたいてい後者が10倍エライ、という評価につながります。

メンタル的な問題ではなく、「いやなことをしたくない」という姿勢には構造的にメリットがないのです。

まあ、10倍はちょっとウソですけど……
 

 

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著者自己紹介

「ぐぐっても名前が出てこない人」、略してGGです。フツーのサラリーマン。キャリアもフツー。

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