ただいまわたくしはキーボードのキーを押してこの文を作成しております。
一定以上の分量の文章を作成するうえで、このやり方に取って代わる方法は何十年もの間、登場していません。
口述筆記はほぼ完璧になりつつありますが、変換などの文章のクセを汲み取ったうえにその人の作業リズムまであわせて代替できるか、手入力を完全に駆逐するかといえば、まだ微妙なところかと思います。個人的にはおそらく、現在の手書きとキーボード入力の関係のように、勢力図がシフトしながらすみ分けられていくのかな、と感じております。
そういいながらも道具というのは、こまごまとその周辺が変わりつづけています。
この2、30年のかなり大きい変化のひとつに、一般事務のパソコンがほぼノート前提になったことがあるでしょう。
能力的にデスクトップの優位性は動きませんが、デスクトップでなければできないことはほとんどなくなり、また、価格的に特別なものではなくなりました。
30年前のノートパソコンは出始めの携帯電話よろしく、「高額な機材」でありました。
それが、現在は特に何もなければパソコンといったらノートで、外出時や会議に持ち歩くだけでなく、自席に戻ればそのまま続きをはじめるといった具合です。
また、これはわたくしの周囲だけかもしれませんが、ノートをパソコンスタンド付きで使っている人が多く見られます。
たしかに机に直置きするより、角度を調節して使った方がよさそうでもあります。
ただ、スタンドでつけている角度が各人バラバラなので、人間工学のセオリー的に最適なのは果たしてどれくらいだろうと調べたところ、かなり意外な結果となりました。
モニターについては、パソコンスタンドでやっているように目の高さに近づける方がよい。というか、スタンドの目的はそこにある。
一方、キーボードの理想の傾斜は「マイナス5~15度」ということです。
マイナス?と思いましたが、マイナスでした。
キーボードは姿勢を適正にして平らな状態で使うべし、可能であれば前下がりの角度が望ましいのだそうです。長時間のキーボード作業は手首への負荷が問題で、そこを考慮するとできるだけ手首が反らないようにするべきだから、とのことです。マジか。
でもふつうキーボードの裏には角度をつけるためのパーツ(チルトスタンド)がついてるじゃん、といいたくなりましたが、
「あれはホラ、キーボードの表示を見やすくするためなんだよ」
とのことです。
いや、それくらい見えてるよ。あとあんまり見ねえよ。
だれもそんなこと教えてくれねえんだもんなあ。マジかよ……

















