GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜【vol.008】

アイルランド、Siliconrepublicが注目する「テルアビブ(イスラエル)のベンチャー23社」を紐解いてみる(第1回)
著者:小出 紘道

「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

 

前回までは、UKのVERDICT編集部注目のビジネスアイデアを紹介し、日本市場でどのように応用可能か?を考えてきました。

今回からは、Siliconrepublicというwebメディアから、イスラエルのベンチャー企業を紹介した記事を見ていこうと思います。

なお、Siliconrepublic(シリコンリパブリック)は、アイルランドのテック系メディアで、アイルランド国内ではNo.1テック系webメディアと言われているようです。

世界各国のベンチャー企業を取材していて、僕的にはかなり注目しているメディアです。アイルランドは言語が英語だからそのまま読めますし、比較的マイナーな国のメディアだから、情報が「ブルーオーシャン」でいいかな、と(笑)

今回の記事、ヘッドラインはこちら

 

23 amazing start-ups from Tel Aviv to watch
→テルアビブ発の注目ベンチャー23社

 

続いて、本文冒頭

 

Tel Aviv is alive with tech start-ups and it is a city with an unwavering eye on the future.
→テルアビブはtech start-ups(テック系のベンチャー)で盛り上がっていて、未来に確固たる眼を向けている都市である。

 

テルアビブは中東イスラエル第二の都市です。そして、最先端の技術を持つベンチャー企業の宝庫でもあり、テルアビブの勢いそのままに、イスラエルという国自体がベンチャー大国となりました。

「いつか役にたつかもしれないから覚えておいた方がいい英単語シリーズ」ですが、ベンチャー企業は英語でstart-up(スタートアップ)です。スタートしたての企業、というイメージですね。なお、venture(ベンチャー)というそのままの単語が使われるケースより、start-upが使われるケースの方が多い気がします。

ニュアンス的にventureには「冒険的・無茶な」みたいな意味合いや「投機的な」みたいな意味合いが包含されるので、ちょっと「ギャンブル的なイチかバチかの事業」のイメージになってしまい、「確かな技術を持ってスタートした優良企業」というニュアンスが出ないからあまり好まれないのかな、という個人的な推測です。

話を戻します。

イスラエルがベンチャー大国であり、その中核を担うテルアビブを拠点にする最先端企業を定点でwatchすることは、数年〜10数年後の世界の未来を予測するためにも役立つと思います。

また、アメリカのシリコンバレーの企業であれば、放って置いても既存メディアがたくさんとりあげるので、情報が「レッドオーシャン」になって皆が似たような情報ばかりを追いかけることになりがちです。
なので、今回に限らずこの連載では、アメリカ以外の企業かつ世界的には注目されている、にもかかわらず日本では馴染みがない企業のことは特に積極的に取り上げたいと思います。

ということで、前置きが長くなりました(そして、今回はほぼ前置きだけで終わりますw)が、テルアビブの企業を見てみましょう。

先述したように、イスラエル企業の技術が今後の世界の近未来と「ほぼイコールになるに違いない」という視点から、世界の未来に少し目を向けてみる、というテイストでやっていきます。

今回から数回に分けて見ていきますが、今回は1企業だけ、簡単に取り上げます。
(記事中の23社の中から、毎回いくつかPICK UPしてお届けします)

日本で中小規模の展開可能なアイデアが展開できそうなものは、これまで同様案出しをしていきますし、安田さんの見解を聞いてみる場面も作ります。

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