GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道
先週までは、McKinsey(マッキンゼー)が年初に寄稿した記事から、コロナ後のNext Normal(ニューノーマル)について考えました。
今週からは、同じく「パンデミック後の世界」についてのForbesの記事を読んでいきたいと思います。
今週の記事はこれ
↓
7 Trends For Adapting To A Post-Pandemic World
パンデミック後の世界が順応すべき7つのトレンド
https://www.forbes.com/sites/forbesagencycouncil/2021/07/07/7-trends-for-adapting-to-apost-pandemic-world/?sh=688f5c364a4f
パンデミック後に向けて世界の基本的なトレンドは下記の7つのポイントで整理されます。
・The Wellness-First Workplace
・Brand Stands Or Purpose-Washing?
・Brand Bonding Experience
・Upskilling Vs. Hoarding
・Hyper-Local Future And Hygienic Demands
・Isolation Yields Togetherness
・Zero Waste As The New Necessary
今日は最初のポイントを見ていきます。
The Wellness-First Workplace
ウェルネス第一の職場Health and wellness in the workplace will move from a “nice to have” to a new normal.
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健康とウェルネスは、従来の「Nice To Have」から、その先のニューノーマルへと移行する
Wellnessという単語が少し紛らわしいですよね。
Healthとどう違うの?というと「長期的に持続可能な健康」ということです。
持続可能性を包含しているところが今風ですね。
さて、「Nice To Have」は意識高い系ビジネス用語ですw
「コンサルあるある」用語ですが、「あったらいいな」の意味合いです。
なので読み解くと「health&wellness」という要素がこれまでは「職場にあったらいいな」的な要素だったのだけど、これからは違うよ、という論考ですね。
どう違うのか?というと、これからは「New Normal」へと移行していくよ、と。
ちなみに「Nice To Have」の進化系は、意識高い系用語で言うと「Must Have」です。
ということで、職場において「health&wellness」とはこれまでは「会社がきちんと提供できていたらいいね(before コロナ)」というレベルのものであったが、これからは「会社がきちんと提供しなければならない(post コロナ)」というレベルのものに移行します。
職場での「healthとwellness」の提供が「Must Have」になる背景としては、「人々は職場にいるよりも、自宅にいた方が健康管理できている」という調査結果が引用されています。
According to Mintel, almost half of adults feel more in control of their health since being at home more.
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調査会社によると、成人の半分が「(職場ではなく)自宅で過ごす時間が増えたため健康管理がうまく出来ている」と回答している。
わざわざ「健康が乱れる職場」に来てもらうわけだから、企業はそれ相応のものを提供しなさいよ!と笑
そういう風に移行していくという話でした。
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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