GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道
先週に引き続き「航空業界のトレンドや近未来」についての記事を読んでみたいと思います。
「Future Travel Experience(未来の旅行体験)」という名前のサイトの記事です。
今回の記事はコレ
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10 technology trends that can enhance airline and airport operations in 2023
(2023年、航空会社と空港のオペレーションを強化する10のテクノロジートレンド)
(https://www.futuretravelexperience.com/2023/01/10-tech-trends-that-will-shape-passenger-experiences-and-business-performance-in-2023/)
10個のテクノロジートレンドは下記の通りです。
1.Automation and robotics
2.Artificial Intelligence and Machine Learning
3.Metaverse, digital twin and NFT
4.Personalisation
5.New approaches to retailing
6.Urban Air Mobility
7.Biometrics and digital identity
8.Private Networks
9.Return to collaboration with startups
10.Sustainability
3.Metaverse, digital twin and NFT
(メタバース、デジタルツイン、NFT)
In its recent ‘Meet the Megatrends’ report, SITA also highlighted that: “By 2030 metaverse operations will be commonplace at leading airports and play a vital role in optimising processes, avoiding disruption, and facilitating intuitive, immersive control of intelligent airports.”
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SITAも最近の「Meet the Megatrends」レポートで、次のように強調している。 「2030年までに、メタバースオペレーションは主要空港で一般的なものとなり、プロセスの最適化、混乱回避、インテリジェント空港の直感的かつ没入感のあるコントロールを促進する上で重要な役割を果たすだろう」。
空港におけるメタバース・オペレーションってちょっとイメージしにくいですね。
既にオンラインチェックインや、チケットレスでスマホが搭乗券になるような仕組みもあるので、デジタル化という意味ではコロナの影響もあり一気に進みました。
その上で「メタバース」による「付加価値」ってどんな感じでしょうかね?
メタバース空間上に「ラウンジ」があるとか、メタバース空間上で「免税店」のショッピングができるとか??
まさかメタバース空間上で「保安検査が完了」なんてことはないですよね?笑
Qatar Airways has entered the metaverse with the launch of QVerse, a novel virtual reality (VR) experience for visitors to the airline’s website. Users of the www.qatarairways.com/QVerse website can virtually tour and navigate the Premium check-in area at Hamad International Airport, and the cabin interior of the airline’s aircraft, by using their own Personal Electronic Devices. The carrier is also the first global airline to introduce a MetaHuman cabin crew offering a digital interactive customer experience.
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カタール航空は、同航空のウェブサイト訪問者向けの斬新なバーチャルリアリティ(VR)体験であるQVerseを立ち上げ、メタバースに参入した。このウェブサイト(www.qatarairways.com/QVerse)の利用者は、自分の個人用電子機器を使って、ハマド国際空港のプレミアム・チェックイン・エリアやカタール航空機の機内をバーチャルに見学・移動することができる。同航空会社はまた、デジタル・インタラクティブな顧客体験を提供するメタヒューマン客室乗務員を導入した最初のグローバル航空会社でもある。
このカタール航空のVR体験は、すごく現実的な「落とし所」ですね。
空港に行く前や、飛行機に乗る前から、VR空間で事前に「予習的に体験」できるわけですから、初心者の旅行者や、空港・航空機マニアの人にはとても良さそうですね。
ちなみに、この仮想空間上のCAさんのことを「MetaHuman cabin crew(メタヒューマン客室乗務員)」と呼ぶのそうです。MetaHumanって、Fortnite (フォートナイト)とかのキャラ的なやつですよね。確かEPICのUnreal Engineの産物。
空港がメタバース化されたイメージは、そのうちどこかのクリエイターさんが作ってくれそうですね。それを待ちます。
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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