今週は!
株式会社ストライプインターナショナルの
創業者、石川康晴氏が、
同社の代表取締役社長を辞任した。
理由は、女性社員やスタッフへの
ハラスメント行為があったとする
自身に対する一連の報道を
受けてのことだという。
いまでは邪(ヨコシマ)に見えてしまう
ストライプ社の主力ブランドである
『earth music&ecology』は、
かつて女優の宮崎あおいを起用した
ブランディングを展開していた。
印象に残っているのは、
CМでTHE BLUE HEARTSの
「1000のバイオリン」を
使用していたことだ。
マーシーこと真島昌利が書いた
1000のバイオリンの出だしは、
こんな歌詞からはじまる。
ヒマラヤほどの消しゴムひとつ
楽しい事をたくさんしたい
ミサイルほどのペンを片手に
おもしろい事をたくさんしたい
夜の扉を開けて行こう
支配者達はイビキをかいてる
何度でも夏の匂いを嗅ごう
危ない橋を渡って来たんだ
夜の金網をくぐり抜け
今しか見る事が出来ないものや
ハックルベリーに会いに行く
台無しにした昨日は帳消しだ
素敵な詩だ。
成功者が手に入れた邸宅の
巨大なリビングルーム。
甲本ヒロトが歌う
1000のバイオリンを大音響で流し、
自分の人生と重ね合わせながら
恍惚感に浸っている
経営者の姿を思い浮かべる。
彼はきっと
おもしろい事をたくさんしたくて
何度も危ない橋を渡りながら、
台無しにした昨日を
帳消しにしてきたのだろう。
そして、とうとう
その報いを受ける時がきたのだ。
4000本の絃は切れてしまったのだ。