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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。
「『向いていないこと』を仕事にしてしまう、不思議な生き物“人間”」
誰もが苦手なこと、得意なことってありますよね。
向き不向きもありますしね。
20年ほど会社経営を行っていると、従業員が離職する機会を何度も経験します。
その理由は様々ですが、「向いていないから…」と辞める人がいます。
でも、中にはとてもそうは思えない人ってたまにいるのです。
「むしろ、すごい向いているよ!」とこちら側、つまり業界のプロは思うのですが、本人は「向いていない」と思っている訳です。
よくよく聞いていくと、その業務がそんなに好きじゃないということだったりするのですが。
つまり、「向いているけど、嫌い」というやつですね。
こういうのを整理すると・・・
向いている|好き
向いている|嫌い
向いていない|好き
向いていない|嫌い
・・・のようになりますね。
「向いている|好き」のような仕事に出会えると幸せなのかもしれませんが、前述の従業員のように、必ずしも「向いている=好き」とならないのが人間です。
どうやら、人の脳の仕組み上、意識しない限り、正論(論理)よりも感情が優先されるようで、その結果、論理の「向き/不向き」よりも、感情の「好き/嫌い」での判断になってしまうのかもしれません。
でも、「向いている|嫌い」って、生産性という点では、もったいないですよね。
そもそも、「向いている」ということは、その人が持っている特性を活かして社会の発展に貢献できているのですからね。素晴らしいことのはずです。
ところが、人って、わざわざ、「向いていない|好き」や「向いていない|嫌い」を仕事にしてしまいます。
例え、「向いていない|好き」であっても、仕事で全く評価されなかったら、流石に「向いていない|嫌い」になりますよ。
趣味や習い事でやる分には良いかもしれませんけどね。
「向いている|嫌い」でも、仕事の中に何か魅力を発見できたり、自分の特性が誰かの役に立っていると理解できると、「向いている|好き」になるのかもしれませんよね。
そもそも、「向いていない」ことなんて、よっぽど余裕が無い限りやらないほうが良いですよ。
だって、野生の世界なら、「向いていない」ことをやっていたら生き残れませんからね。
ライオンが魚を獲るために、湖に飛び込んだりしないでしょう?(ライオンは水が嫌いらしいですね)
著者/市川 厚(いちかわ あつし)
株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/
LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/
<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。