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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。
「無駄 無駄 無駄 無駄・・・が大事になる世界線」
経営者の先輩と2日ほどご一緒する機会がありました。
その先輩と話していると・・・
なぜそんなモノの見方、考え方をするの?
ひねくれているの!?
・・・と思うのですが、個人的にはその視点が癖になって大好きなのです。
先輩を車に乗せ、昼食をとるためコインパーキングに車を停めてました。
小一時間度で戻ってきたのですが、その頃にはすでに満車。
「僕は運がいいから(停められました)」と話し、「先輩はどうですか?運は良いですか?」と聞くと・・・
「運は別によくないですけど・・・神様から依怙贔屓されています。」と答えました。
いやいや、それを運がいいって言うんじゃないのw
先輩、一事が万事こんな調子で、物事を独特の視点で捉えて、表現します。
曰く、子どもの頃からそんな調子だそうで、「こんなの子どもだったら可愛くないですね、ムカつきますよ」と言ってやりました。
そんな先輩の視点は僕にはないものですから、話を聞いていても「あぁ、そういう見方があるか」と感心することも多いんです。
そんな先輩ですから独特な商品・サービスをいくつか生み出していたので、商品・サービス開発について聞いてみたんです。
すると、「市場や競合の分析はしません。見ると似てきちゃうので。」と言いました。
確かに、競合のサービスには機能Aがある、機能Bもあるが、自社のものにはない・・・「これではまずい」と、自社サービスにもそれら機能をつけようとしてしまいがちです。
そんなことをやっていると、いつの間にか同じようなサービスになってしまう、ということでした。
「サービスが生まれたとき、思いついたときって、それなりに個性や独自性があるもんだよ」と先輩は言いますが、確かにそうですよね。
全く同じではないはずです。
先輩は「無駄」は大事と話すことがあります。
考えてみたら、「無駄」って普通は真似しませんよね。
だって、「無駄」なんだからw
例えば、そんな機能があっても意味ない、誰が使うの?みたいなものだと真似もされません。
合理的に考えると無駄なんだからw
結果、その無駄が個性と独自性を創る重要な要素になっていく。
無駄が個性や独自性になるのであれば、会社にとって僕が存在になるというのが大事なのかもしれません。
珍しく、できる気しかしません!
著者/市川 厚(いちかわ あつし)
株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/
LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/
<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。