第103回 遅延型アレルギー検査って、何?

この対談について

健康人生塾の塾長にしてホリスティックニュートリション(総括的栄養学)研究家の久保さんと、「健康とは何か」を深堀りしていく対談企画。「健康と不健康は何が違うのか」「人間は不健康では幸せになれないのか」など、様々な角度から「健康」を考えます。

第103回 遅延型アレルギー検査って、何?

安田
以前、私が遭遇した「パイナップル事件」の話、覚えていらっしゃいますか?(笑)

久保
覚えていますよ(笑)。「飛蚊症にはパイナップルがいい」という動画をご覧になって、毎日パイナップルを食べ続けていたら、お腹の調子が悪くなっちゃったというお話ですよね?
安田

そうそう(笑)。それで「遅延型アレルギー検査」をしたらパイナップルに反応が出て、アレルギーだったのかと初めてわかって。逆に言えば、これまでの人生ではパイナップルを食べて問題が起きたことがなかったんです。


久保
なるほどなるほど。
安田
ちなみに最近は、パンやパスタを食べるとなんとなく喉につっかえる感じがすることが多くて。もしかしてこれも小麦に対するアレルギー反応が出ているんじゃないかと心配しているんですよ。

久保
普通のアレルギー検査では何の反応も出ないんですか?
安田
出ないんですよ。さらに言うと、前回の「遅延型アレルギー検査」でも小麦には何の反応も出なかったんですけれど…。検査した時期によって反応が変わることってあるんでしょうか?

久保
可能性はあります。特定の食べ物を「たくさん食べ続けている時期」と「食べるのを控えている時期」では、前者の方が反応は出やすくなると思いますよ。
安田
ほう。ということは、しばらく食べていなければアレルギー反応も出づらくなるということですか。

久保
ええ。そう考えると安田さんは今、小麦を「知らず知らずのうちに食べすぎている時期」だから、小麦に対して体が反応している。そういった可能性もゼロではないのかなと思います。
安田
なるほどなぁ。じゃあ遅延型アレルギー検査も頻繁にした方がいいですか?

久保
3〜5年に1度くらいの頻度で大丈夫だろうと思います。それこそ今回のように「なんとなく気になることがある」というタイミングで受ければ十分かと。
安田
なるほど。ちなみに遅延型アレルギー検査ってどこのクリニックでも受けさせてもらえるんですか?

久保
いや…ほとんどないと思います。というのも、業界内では懐疑的に見られている部分があるんですよ。
安田
え? そうなんですか? それはまたどうして。

久保
以前リーキーガットの話をしたの、覚えています? 腸壁が広がっていることで、本来なら体内に入ってこれない物質が腸を通過してしまうという症状なんですが。
安田
ああ、覚えています。

久保
で、遅延性のアレルギーが出る方って、腸に問題がある場合が多い。つまりリーガーキットである可能性が高いわけです。実際アメリカのお医者さん方やホリスティックの方々はそう考えるんですが、ところが日本のお医者さんってなぜかリーキーガットをあまり認めたがらないんですね。「根拠がない」とか「嘘の情報だ」という立場をとられている。
安田
へぇ。だから「遅延型アレルギー検査」についても積極的じゃないってことですか。 …でも普通のアレルギー検査だったらどこでもすぐに受けられるじゃないですか。

久保
そちらは、下手をすれば命に関わるような、すぐに対処しなくてはいけない激しいアレルギー症状が出るからだと思います。だからお医者さんも無視できない。ところが遅延型アレルギー検査って、その名のとおり「遅れて出てくるアレルギー反応」なので、アレルギーの原因が特定しづらいんですよ。
安田
ははあ、なるほど。つまり「この食べ物が原因です!」とハッキリ言えないわけですね。それは確かに「エビデンス大好き」な日本のお医者さんは嫌がりそうです(笑)。

久保
そうなんです(笑)。さらに言えば遅延型アレルギー検査って「病気にならないための検査」なんですよね。つまり、前回も出ましたけど、「病気になってくれないと困る人たち」がいるのかも…(笑)。
安田
笑。ちなみに読者さんが遅延型アレルギー検査を受けたいと思ったら、久保さんにご連絡すればいいですか?

久保
そうですね。一応、自分で採血してアメリカに送るというキットもあるんですが、ご自身で採血するのは大変だと思いますので。検査後のフィードバックも含めて、私も大変お世話になっている『赤坂溜池クリニック』さんでやっていただくのが最適かと。
安田
なるほど。ではご興味のある方はぜひ久保さんにご連絡をされてみてはいかがでしょうか?

 


対談している二人

久保 光弘(くぼ みつひろ)
健康人生塾 塾長/ホリスティックニュートリション研究家

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仙台出身、神奈川大学卒。すかいらーくグループ藍屋入社後、ファンケルへ。約20年サプリメントの営業として勤務後、2013年独立し「健康人生塾」立ち上げ。食をテーマにした「健康人生アドバイザー」としての活動を開始。JHNA認定講師・JHNA認定ストレスニュートリショニスト。ら・べるびい予防医学研究所・ミネラル検査パートナー。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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