この対談について
健康人生塾の塾長にしてホリスティックニュートリション(総括的栄養学)研究家の久保さんと、「健康とは何か」を深堀りしていく対談企画。「健康と不健康は何が違うのか」「人間は不健康では幸せになれないのか」など、様々な角度から「健康」を考えます。
第106回 寝たきり老後を回避するために、今からできること
第106回 寝たきり老後を回避するために、今からできること

以前、日本人の「平均寿命」と「健康寿命」の差が約10年あるとお聞きしました。つまり人生の最期の10年間を寝たきり状態で過ごす人が多いと。そういうデータが出ているのに、世の中って健康に無頓着な人がすごく多い気がして。

そうそう。私は早く死ぬよりもチューブに繋がれたまま生き続けている方がよっぽど嫌なんですけど、皆さんはそうじゃないんですかね。生きてさえいれば、動けなくても食べられなくてもいいと思っているんでしょうか。

ふーむ。でも、そういう享楽的な生き方をする人が多いからこそ、これだけ寝たきり老後が増えているわけで。つまり楽しいだけの生活を送っていたら、生活習慣病になることは目に見えているわけじゃないですか。

私は55歳で子どもができてから、あらためて健康を意識するようになったんです。久保さんから教えていただいたことは実践していますし、毎日1時間の運動もしていますし、ごぼう茶も飲んでいます。ただ、そうやって健康を維持しようとすると、時間もかかるし、わりと面倒くさいんですよね(笑)。

確かに。面倒なことを解消するために、いろんなことが発展したり進化したりしてきたわけですもんね。今なんてそれこそスマホ1つあれば、家から一歩も出ずにゲームや映画が楽しめたり、食べ物をデリバリーしてもらえたりする。すごい時代ですよ。

本当ですよね。そういう意味では世の中はどんどん便利になってはいるんだけれど、一方で文明が進む=自然の摂理から離れていく、ということでもある。人間にとって健康体であることが自然なのだとすれば、今後はますます不健康になっていくのだろうなとも思うんです。

そうそう(笑)。ちょっと話がそれますが、自転車レースで世界チャンピオンになった人がいるんです。その人はどこに行くのもずっと自転車で移動していたんですが、バリバリ現役だったにも関わらず、歩けなくなってしまったんですって。

そう。実は人間って歩くことで骨に衝撃が伝わるんです。で、その衝撃を受けて「骨を強くしよう」「骨を作ろう」という信号を出すんですが、歩いていないとどんどん骨が脆くなる。それで結果的に歩けなくなってしまったと。極端な例かもしれませんが。
対談している二人
久保 光弘(くぼ みつひろ)
健康人生塾 塾長/ホリスティックニュートリション研究家
仙台出身、神奈川大学卒。すかいらーくグループ藍屋入社後、ファンケルへ。約20年サプリメントの営業として勤務後、2013年独立し「健康人生塾」立ち上げ。食をテーマにした「健康人生アドバイザー」としての活動を開始。JHNA認定講師・JHNA認定ストレスニュートリショニスト。ら・べるびい予防医学研究所・ミネラル検査パートナー。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。