第107回 死ぬまで健康でいられることが豊かな人生の秘訣

この対談について

健康人生塾の塾長にしてホリスティックニュートリション(総括的栄養学)研究家の久保さんと、「健康とは何か」を深堀りしていく対談企画。「健康と不健康は何が違うのか」「人間は不健康では幸せになれないのか」など、様々な角度から「健康」を考えます。

第107回 死ぬまで健康でいられることが豊かな人生の秘訣

安田
今日は「人生で何が一番大切なのか」というテーマで語り合いたいと思います。

久保
おぉ、それはまたなかなかの難題ですね(笑)。ちなみに安田さんは何が大切だとお考えですか?
安田

私は考えれば考えるほど「健康」が一番大事であり、一番お金と時間をかけるべきことだと思うんです。これってやっぱり歳を取ったせいなんでしょうかね?(笑)


久保
どうなんでしょう(笑)。それこそよく自己啓発セミナーなんかでは「ヒト・モノ・カネ、どれが一番大事ですか?」みたいな話がされますけど、ヒト・モノ・カネって一度なくしても取り返しがつくと思っていて。
安田
そう言われてみると、確かにそうですね。

久保
ところが「健康」だけは一度失うと取り返しがつかない場合が多い。しかもヒト・モノ・カネを取り戻したければ「健康であること」が大前提になるんですよ。ただ一方で、健康になれば幸せなのかというと、それもまた違うような気もしていて…。
安田
確かに、健康だけど幸せそうに見えない人っていますよね(笑)。

久保
健康のためだからとストイックになりすぎて、かえって不健康そうに見える人もいますし(笑)。それよりも、「自分がやりたいことをやるための健康」があればいいと私は思っています。
安田
ははぁ、なるほど。私も今、家族もいるし、子育ても楽しいし、仕事も楽しくそこそこ収入もある…となると、久保さんが仰る意味での「健康」ではあるんでしょうね。私自身、「若返りたい」とか「150歳まで生きたい」みたいな願望はもうなくて、ただ「死ぬまで健康な状態でいたい」なと。

久保
そうですよね。それこそ「寝たきり老後」になることなく、最期まで自分で体を動かせて、美味しいものを美味しく食べられて、仕事も生き生きできるのが理想だなという気がします。
安田
そうですね。ただね、若い頃はそういう風には考えてなかった気がするんです。やっぱり歳を重ねることで変わってくるんでしょう。死を意識することが多くなるというか。

久保
それもあるかもしれませんね。若いうちは「死」なんて考えもしないですもん(笑)。
安田
まぁそうですよね(笑)。歳を取って、体のあちこちに調子の悪いところが出てきて初めて、ぼちぼち健康に気をつけなきゃいけないなと思うんでしょう。

久保
ただこの対談でも何度もお話しましたけど、歳を取ると人間ドックに行く人がやたらと増えるじゃないですか。いっぱいオプション検査をつけたりして。私から見ると「そんな必死に病気探ししなくてもいいのに」って感じてしまうんです。
安田
同感です! だいたい人間ドックって、悪いところを見つけて治すというプロセスでしかないじゃないですか。別に「こういう生活をしたら健康になれますよ」ってことを教えてくれるものではない。

久保
それがまさに今の日本の一番手薄になっているところだという気がします。つまり「悪いところを治すお医者さん」はいっぱいいるんだけど、「健康を教えてくれる先生」がいないんです。
安田
なるほどなぁ。ちなみによく健康のためには「適度な運動がいい」と言われますけど、久保さんはどんな運動をするのがいいと思われますか?

久保
私は「歩くこと」で十分健康になれると思っています。ウォーキングなどで日々、適度に体を動かすことで、体調が整い、体が活性化してくると、体に必要なものが美味しく感じられるようになってきます。
安田
ほう。つまりしっかり歩いていれば、自然とジャンクフードのような味の濃いものは美味しく感じなくなるわけですか。

久保
歩くという自然の摂理に従っていくと、不自然な事を不自然だと感じられるようになってくる。そうやって多くの方に、心身ともに「死ぬまで健康」な状態を目指していただきたいなと思いますし、私も引き続き、そういう世の中になるような活動をしていきたいと思っています。

 


対談している二人

久保 光弘(くぼ みつひろ)
健康人生塾 塾長/ホリスティックニュートリション研究家

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仙台出身、神奈川大学卒。すかいらーくグループ藍屋入社後、ファンケルへ。約20年サプリメントの営業として勤務後、2013年独立し「健康人生塾」立ち上げ。食をテーマにした「健康人生アドバイザー」としての活動を開始。JHNA認定講師・JHNA認定ストレスニュートリショニスト。ら・べるびい予防医学研究所・ミネラル検査パートナー。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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