“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第127回 「隙間」に目をつけたおもしろ家電の発想力

アイリスオーヤマさんの「スキマックス」っていう冷凍庫、ご存知ですか?

なるほど。「細い冷凍庫」と言うよりも「スキマックス」と言った方が、消費者の課題解決として響きますもんね。ただ普通はそんなニッチな商品、企画会議で落とされそうじゃないですか。「市場規模が小さい」とか言われて。

そこがアイリスオーヤマさんのすごいところで、毎週のように全従業員から商品開発の提案を集める「プレゼンタイム」があるらしいんです。しかもトップが必ずそれをチェックする。そしてヒットすればその提案者がプロジェクトリーダーになれるという仕組みだそうです。

例えば作詞だって素人ができなくはないけど、プロが作ったほうが平均点は高いしヒットする確率は上がりますよね。商品開発も同じで、素人のアイデアを全部聞くより、プロが考えたほうが確実なんじゃないかって思ってしまいます。

それでいうと、アイリスさんの家電って「おもしろ家電」っていうコンセプトがあるんです。クスッと笑えるようなユニークな視点を重要視している。そのためには、いち生活者としての「あったらいいな」を形にしているんです。

仙台でアイリスさんの商品を扱ってるお店を見たことがあるんですけど、実際面白いんですよ。「自分で買うかは別として、人にあげたらウケるかな」みたいな商品が結構あって。クスッとする商材を作るための仕組みなんでしょうね。

そうですね。同じ東北の企業として、斬新なものを生み出し続ける姿勢は本当に勉強になりますし、リスペクトしてます。実は僕も最近、中国に行って自社オリジナルの「台湾キャッチャー」の新型を作ってきたんですよ。

今までは既製品をカスタマイズして妥協してたんですけど、一から自分たちで作ってみようと。これがやってみるとめちゃくちゃ面白いプロセスで。先日、福岡の店舗にその機械が納品されてるのを見たんですけど、すごくワクワクしましたよ。

ニッチなニーズでいうと、Amazonなんかを見ていても、中国のメーカーってどんなに小さなニーズでも拾って商品化するスピードとハングリーさがありますよね。アイリスさんや今回の倉橋さんの動きにも、それに通じるスピリッツを感じます。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















