フランチャイズ・プレイヤー(バンディエラ)とは?
視点を変えますが、スポーツの世界では「入団から引退までを同一クラブで過ごす選手」をフランチャイズ・プレイヤーと呼び、レジェンドとして敬います。
サッカーではバンディエラとも呼ばれますが、バルセロナのメッシ。ローマのトッティ。リバプールのジェラード。日本では川崎の中村ケンゴなどがそう称されます。
野球では、ヤンキースのジーター。ドジャースのカーショー。古くは王さんや長嶋さんもそんな存在。
上記に挙げた選手は、いずれも球界を代表するプレイヤーであり、球団やファンにとっては「誇り・魂・伝説」であり「永遠のアイドル」として、世代を超え愛され続けています。
私はアスリートの成功や失敗のプロセス、その時の思いなどを知ることが好きです。同様に企業で働く方々のこれまでの歴史から学ぶことも大好きです。特にベテランの先輩方から武勇伝をうかがうことは非常に楽しく刺激的です。本屋さんにはアスリートや有名経営者の「思考・経験・想い」がビジネス本として並んでいますが、大企業とは言え、社長以外の幹部層が書籍を通して思いを語りつないでいることはないに等しいです。
昨今、若手層がベテラン層と接する懇親の機会も減っているようで「生涯1社を貫いたフランチャイズ・プレイヤーであるレジェンドたち」の思いをつなげることは難しくなっているようです。
大手で働く若手世代や、大手と付き合う中小企業にとっては、そのようなフランチャイズ・プレイヤーたちの歴史を知り、その思いを活かすことで、価値感・提案の幅が広がり、実践・行動の質も高まることと思います。大手には、華やかな表舞台に立った方以外にも数多くの語り継がれるべき伝説がたくさん存在するのです。