某大手製薬会社では
社内で「人たらし」と呼ばれる
MR職(Yさん)がいます。
人たらしとは、
本来「人をだますこと・だます人」
を意味する言葉。
漢字では「人誑し」と書きますが、
この「誑し」が
騙したり、誘惑したりすることを
意味します。
女性の心を弄び、騙す男性を
「女たらし」と呼ぶのも納得できます。
現在は、本来の意味とは違い、
ポジティブな意味で
用いられることが多いですが、
これは、
司馬遼太郎氏が「太閤記」にて
木下藤吉郎・秀吉を
日本史上、もっとも巧みに
人の心を捉えた
人心掌握の天才と描いたことから
変わったのだとか。
話はYさんに戻りますが、
彼は周囲から
以下のように評されており、
- 挨拶時に一言褒めてくれる
- いつも笑顔で接してくれる
- 好奇心旺盛で人の話を楽しそうに聞く
- リアクションが大きく、わかりやすい
- 誘いやすく壁がない
- フットワークが軽い
- 素の自分、弱みを見せる
- 一人で仕事を進めるよりも
周りに頼ってくることが多い - 職場やお客さんの悪口を言わない、
噂話にも乗らない
信頼も厚く、
Yさんの周りには
いつも人だかりと笑い声が絶えません。
大手さんでたまにお見かけする
八方美人のお調子者ではなく、
本当に素敵な方です。
実はわたくし、
彼の上司への手土産や
彼の上司との宴席のお店など、
度々相談しており、
上司の趣を知り尽くした
アドバイスのおかげで
いつも大好評をいただいているのです。
Yさんに日頃の感謝を伝えると
「周りがご機嫌だと、
職場も楽しくなりますよ」と
とびきりの笑顔。
彼のように愛されたい
とは思うものの、
「職場やお客さんの悪口を、、」
という件については
私には
ハードルが高すぎるのです。。。