このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/ ベストセラー1位は選ぶな
10年ほど前に、Googleが世界中の本の数を「1億2986万4880冊」と推定しましたが、
現在では、「1億5000万冊以上」の書籍が地球上に存在しているようです。
某大手さんにて開催された「グループ会社人事交流会」に参加しましたが、20を超える関連会社の人事マネジャーたちが集い、「各社の人事施策」などを共有する場にて、冒頭の「書籍の話」があがりました。
「われわれ人事は、HR関連の話題の本や、講師やコンサルに薦められる本など、多くの
読書量を求められますよね」
と、どなたかが発した言葉に続いて、「世界中にある書籍数」があがったワケですが、
「毎月10冊読んでも年間120冊。それを20年続けたって2,400冊。世の中は、読めない本で溢れていますね」
「そう。だからこそ、薦められるままに読むのではなく、自分の意志で選びたいものですよね」
高松の場合、月に数冊程度の読書量ですから、、これからの人生で、読める本が1000冊にも届かないことは明白です。。
「本との出会い、時間を大事にしたいなぁ」なんて思っていたところ。
「講師やコンサルから『ベストセラー1位になりましたので、読んでください』っていう自著の案内をよくもらうけどさ、ちょっと腹立ちません?」
「わかる。わかる。『Amazonベストセラー1位』ってヤツですよね?」
「そう!!ほんの僅かな期間だったり、メッチャ狭いカテゴリーだったり。。でも、そんな情報は、すごく小さく書かれているか、隠されているんですよね。。」
多くの方々が頷くなかで、一番のベテランさんが、
「『備考が大事』ってことや。『神は細部に宿る』って言うやろ?」
と、一人爆笑していたことが強く印象に残っておりますw
読書の時間。大切にしたいですね。