第101回 愛されまくるリーダーシップ

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/ 愛されまくるリーダーシップ

某大手さんにて、「リーダーシップ研修」を実施させていただきました。

予測困難で不透明。不確実で正解のない時代に求められる「リーダーの在り方」とは?

40代半ばの管理職層、約15名が集まり、それぞれ思い思いに「組織の目指す姿」「組織における自身の役割」「部下との関わり方」などについて語り合いましたが、「同じ会社、同じ役職」であっても、「組織の規模や事業内容」によって、「求められる役割」も当然変わってきます。

ある人は、

「ウチは、それぞれが忙しくしている部門なので、『率先垂範』で仕事を進めることがリーダーである『自分の役割』だと思って行動してきましたが、360度評価などで部下や周囲から、、」

・何でもかんでも一人で進めるので部下が育たない

・いつも飛び回って忙しくしているので、なかなか相談ができない

・人材育成に時間を割いていない

「こんなことを言われるんですよ。。」とボヤキ、、

周囲からは、
「わかるわかる」と声が漏れているシーンも。

そんな中、
「ボヤキと言えば、ID野球の名将。ノムさんは口うるさく厳しいイメージだったけど、新庄のことは、めちゃくちゃ可愛がっていて、好きなように伸び伸びやらせていたみたいだよね」

と、野球ファンからの一言で、

「新庄みたいなリーダーシップもアリだよな!先日の監督就任会見でも『愛される要素』が溢れていたよね!」

・冒頭から、立て続けに笑いを生み出し、なごやかな場づくりをしていた

・歴代監督や球界の先輩方へのリスペクトも添えていた

・「僕が、プロ野球を変えていく!期待してください!」と覚悟を伝え、周囲をその気にさせていた

などなど。

ワイガヤと楽しみながら、北海道日本ハムファイターズの新監督に就任した「ビッグボス・新庄さん」について、あれやこれやと語りだしたのですw

「組織のステージや、関わる相手の状況に合わせて、リスペクト、サービス精神を持って、僕らも本気でやっていきましょうよ!」

どなたかから声があがり、「リーダーの在り方」なる議論が収束していました。

終了後。人事が回収したアンケートを拝見しましたが、

「新庄には期待しかないですが、サッカー日本代表森保監督には不安しかないですよね。彼はリーダーでも指導者でもなく、不安がってばかりいる保護者のように映ります。今回、ワールドカップ行けるんでしょうか?」とのコメントが。。

そんなん、知らんわ。。

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高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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