第144回 踊りまくりなオジサンたち。

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/踊りまくりなオジサンたち。

みなさん。男性が喜ぶ「さしすせそ」の活用方法をご存知ですか?

先日、某大手さんの「女子会」に、混ぜてもらいました。

素敵な若手6名に誘われ、なぜかオッサンがひとり加わったランチ会でしたが、職場や仕事について、はたまた恋愛について。

ガールズトークは、止まることを知りません。。

そのなかで出てきたのが、「さしすせそ」

「結局さ、男なんて、『さしすせそ』使っとけば良くない?」

「あー、わかるわかるw」

「Aマネジャーなんて、わかりやすいよね。めっちゃ喜んでくれるやんなw」

上司や先輩。とりわけ男性に活用しているとのことでしたが、


さすがですよね!


知りませんでした〜


すごいですね!


センス良すぎです!


そうなんですか〜

みたいな、言葉を多用しているのだとか。。

ただし、以下のような注意点もあるようで、

・誰かと比べた表現では使わない
・さりげなく、自然体で使う
・頻繁に使いすぎない
・自分の感想も付け加えると、よりgood
・(なるべく)ウソは言わない

みなさん、屈託のない笑顔を見せていましたが、高松にはめちゃくちゃブラックにも感じとれました、、

続けて、

「『たちつてと』は使わない方が良いよね〜」

「なあに?それ?」


大したことないね


違うよね


つまらない


適当でいいよ


当然よね

だ、そうで。
確かに、そんな言葉を使われるシーンを想像してみると、、ぼくなら確実に凹んでしまいます。。

「『と』はさぁ、『とんでもないです』とかもあるなぁ」

「なんか、研修受けたんか知らんけど、急に褒め出してくる上司っておるやん?」

「で、褒められたら、全く嬉しくなくても『とんでもないです』なんて謙遜せずに、『わぁ、ありがとうございます』って返してるよw」

なぜ、この女子会に呼ばれたのか、全く理解できずに、笑顔を返すことが精一杯で、終始ダンマリの高松でしたが、、

「高松さん、よくAマネジャーとやりとりしてくれてるじゃないですかぁ。いっつも高松さん、『さしすせそ』使ってて、『女子みたい。ウケるw』ってみんなで話してたんですよぉ。でもスゴいですよねぇ💙」

Aさん(営業マネジャー50歳)同様、若手女子たちの手のひらで踊らされまくったランチ会でしたが、気分良く、支払いはお引き受けいたしました、とさ。

うん。楽しかったな。来週からも頑張れそうです!

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高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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