このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/値上げのすすめ
「サブスク時代の『タダ乗り防止』は、収益に大きく関わる重要な問題なんですよ。。」
数々のサブスクサービスを手がける某大手さんとの打合せの際に、そんなお悩みを伺いましたが、世界では「Netflix」が好調なようです。
直近の発表でも全世界での新規契約が「900万人増加」し、契約者総数は「2億4700万人」に。(2023年9月末時点)
その上、各国にて、「月額料金の値上げ」を示したこともあり、同社の株価は「10%超」急伸しているようです。
・米:プレミアムプラン(広告ナシ)=3ドル↑
・米:ベーシックプラン=月額2ドル↑
・英:ベーシックプラン=月額1ポンド↑
・仏:ベーシックプラン=月額2ユーロ↑
こうした「値上げ方針を発表」した背景には、多くの国での「アカウント不正共有」への「対策強化」が存在しますが、
本来「1契約=同居家族とのアカウント共有は可能」としている機能を悪用し、他人と相乗りする不正行為。。
これを「接続元情報」でブロックすることが可能になったのです。
その上で、「正規の『共有アカウント追加機能』を投入」したのですが、こちらは、「本契約者が追加で他の人を割安価格で招待」できる機能であり、同居家族である必要はありません。
これまでの「不正共有ユーザー」をブロックすれば、サービスから離脱してしまいますが、「共有アカウント追加機能」を導入することで、「接触ユーザー数を増やす」ことにより、「視聴体験が共有」され、「契約する動機」が増えたのでしょうか。
ところで。
バルセロナにある世界遺産、「サグラダ・ファミリア」の入場料をご存知でしょうか?
最安値:大聖堂だけの入場チケット→26€(約4,000円)
一番人気:塔にも登れる入場チケット→36€(約5,700円)
なのですが、
2018年のガイドブックによると、最も安いチケットは「15€」。およそ、「10€も値上げ」しているのです。
一方、
日本が誇る世界遺産「金閣寺(鹿苑寺)」の入場料は今年4月に「100円値上げ」し、「500円」に。
コロナ禍で拝観者が減少するなかでの、維持管理に向けた「苦渋の決断だった」とのことです。
世界基準の判断と、日本の判断には、大きな違いがあるようなのですが、取り残されないことを願うばかりです。
「たかまり」は、値上げに取り組んでおりますが、どうなることやら!