このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/良い子? 悪い子?
とある“大手企業”には、いくつもの“子会社”があります。子会社といっても、社員数は“数千人規模”。もう立派な“大人の子どもたち”です。
その中でも、A社は“親の意向”を何よりも大事にします。
「親会社の方針に合っているか」を確認してから動く、いわば“優等生タイプ”です。
一方、B社はというと、「親の言うことなんて聞いてられるか!」と、好き勝手に“他社との協業”を進めたり、“独自事業”を立ち上げたりと、実に“自由奔放”なのです。
当然、両社の間には“摩擦”が起きます。。
A社は「B社は勝手ばかりして、、」と言い、
B社は「A社は言われたことしかしないよな、、」と呆れます。
まるで“兄弟喧嘩”のようです。
そんな様子を見ている“親”である親会社の経営陣はというと、実は“B社”のほうを嬉しそうに語るのです。
「あいつら、こっちの言うことなんか聞きやしませんけど、頼もしいんですわ」
そしてA社には、ちょっぴり辛口なご評価を。
「顔色ばかり伺ってきて、つまらんのですよ」
人も会社も、親の言いなりでは面白くない。
「独立心を持ち、自ら挑戦する子」のほうが、結果として愛されるし、信頼される。


















