ネットの履歴書
第27回『口コミサイトが生み出す現実』

ソルナ株式会社が開発した究極の履歴書。それがネットの履歴書』これまでの履歴書や職務経歴書とは何が違うのか。なぜ究極と言えるのか。その秘密に迫ります。

小さなブルーオーシャンを追え
〜ネットの履歴書〜

第27回『口コミサイトが生み出す現実』

 

三澤

3、4日前にうちの社員が見つけたんですけど。危ない車のナンバーがわかる口コミサイトがあるそうです。

安田

え!口コミサイトって就職とか飲食店のメージですけど。

三澤

そういうのがあるんですよ。今は。

安田

それは実名が出てるんですか?

三澤

そのサイトは車のナンバーだけですけど。実名が出てる口コミサイトもありますよ。

安田

恐ろしいですね。「これが危ない人たちだ!」みたいなサイトですかね。

三澤

そうですね。「この人じつはこういう事件を過去に起こしてる」とか。あとは離婚に関する情報とか。

安田

離婚情報ですか!それは私も他人事ではないです。

三澤

今、3組に1組は離婚すると言われてるんで。もの凄い数の離婚者がいるんですよ。

安田

その人たちの口コミサイトってことですか?

三澤

離婚した相手が「じつはこんな人だった」みたいな。

安田

恐ろしいですね。何を書かれるか分かったもんじゃないです。

三澤

書きたい放題ですからね。

安田

それはあれですか。会社辞めた人が「前の会社について書き込む」みたいな感じ。

三澤

多分そういう感じのものでしょうね。ニーズあると思いますよ。

安田

それって実名で書いたら名誉棄損的にならないんですか?

三澤

飲食店の「美味しい不味い」と一緒で、会社に対する愚痴不満は止められないですね。

安田

個人に対してはどうなんですか?

三澤

個人の場合は「侮辱罪」が適用されることがあります。ただ政治家のような「公人」には適用されません。

安田

「暴力亭主だった!」みたいな書き込みでも?

三澤

事実だったとなると、ほとんどお手上げ状態でしょうね。

安田

そういう時代ですよね。

三澤

解釈の違いみたいなのは、いくらでもあるでしょうけど。

安田

まあ、それがなければ離婚には至らないわけですから。

三澤

証拠押さえられても「それは違う」って言い張る人もいますし。

安田

いるでしょうね。

三澤

どちらを信頼するかは自分のリテラシーで決めるしかないです。

安田

そういう書き込みする人って、仕返しが目的なんですか?

三澤

そういう人もいるでしょうけど、親切心で書く人もいると思いますよ。

安田

親切心ですか。

三澤

会社情報に近いですよ。「この人こんな人だから結婚しない方がいいよ、気をつけて」みたいな。

安田

女性も暴力的な人が増えてるらしいですよ。DVで夫を殴るとか、すぐに子供に手をあげるとか。子供を連れて逃げ出しちゃう夫もいるみたいです。

三澤

いるでしょうね。

安田

そういう情報は、確かに共有して欲しいですよね。「この女は一見おとなしそうだけど、じつは暴力がすごい」みたいな。

三澤

でも男性が暴力振るわれるケースって、テレビとかで見ると相当気の弱い男ですよね。

安田

いや、そんなことないですよ。

三澤

男の弱さを見抜いてるんじゃないですか。「この人だったら叩いても蹴っても絶対に攻撃してこない」っていう。

安田

まあ、すぐに殴り返してきそうな男は、さすがに殴らないでしょうね。

三澤

普通は喧嘩したら男が勝ちますから。

安田

でも、どうなんでしょう。大多数の男性は、女性に殴られても殴り返さないんじゃないですか。

三澤

そうですかね。まあ殴られ方にもよりますけど。顔とか殴られたらやり返しそうですけど。

安田

やっぱ相手は女だし、やり返せないみたいな。

三澤

弱いわけじゃなく?

安田

温和な男性とキレちゃう女性が結婚したら、そうなりますよ。物を投げられたり、殴られたりして、耐えられなくなって離婚した人とか、いますもん。

三澤

私の周りは、聞いたことないですけど。

安田

私の周りは結構いますね。結婚した途端に奥さんが暴力的になったとか。

三澤

へえ。

安田

男だったら、殴ったら警察沙汰になるじゃないですか。

三澤

訴えられたら捕まりますね。

安田

その点、女性って許されるところがあるじゃないですか。「所詮女だし」みたいな。警察にも「嫁さんに殴られました」なんて言えないじゃないですか。

三澤

確かに(笑)

安田

他にはどんな口コミサイトがあるんですか。

三澤

面白いなと思ったのは、先ほどの危険な車サイトですね。

安田

危険な車がナンバープレートで分かるってことですか。

三澤

はい。迷惑者のナンバーを共有するサイト。

安田

でもナンバーだけ共有されても、どう活かすんですか。いちいち前走ってる車をチェックするわけにもいきませんし。

三澤

今、あおり運転が問題になってるじゃないですか。

安田

はい。殴られたり。

三澤

そこまで行ったら、もう警察沙汰でしょうけど。あおられて「クソボケ」とか言われて抜かされたりするじゃないですか。

安田

そんなのしょっちゅうありそうですね。

三澤

そのときにナンバーを撮影したり、動画を撮っておいて投稿する。あるいはサイトで検索してナンバーを照らし合わせる。

安田

それでどうするんですか?

三澤

情報を残すってことですね。「この人はこんな危ない人だ」っていう。

安田

それは社会的制裁みたいなものですか。

三澤

どちらかと言えば情報共有ですね。「この人は危ないから気をつけて」みたいな。

安田

「制裁を加えてやろう」みたいな意図はないんですか?

三澤

そういう明確な意図はないと思います。口コミサイトなので、あくまで情報の共有が目的。

安田

危ない運転した人とか、「ボケッ」とか言ってきた人に、「何らかの罰則を与えたい」って考えそうなものですけど。

三澤

そこまで考えて書いてないと思います。でも結果的に社会的制裁にはつながるかもしれません。

安田

それはどういう理屈で?

三澤

たとえば何か事件を起こした時に、いっぱい出てきますよね。「この人はこんな危ないことをした」みたいな情報が。

安田

確かに。出てきますね。

三澤

ネットの履歴書でも「この人はこんな危ないことしてます」という評価になって出てきます。

安田

おお!それはもう立派な社会的制裁ですね。

三澤

そうなんですよ。情報が拡散されたら下手な週刊誌なんかより効果あります。

安田

言われてみればその通りですね。ネットの履歴書時で調べたら「その人に関する書き込み」は全部出てきますもんね。

三澤

はい。ネットの履歴書に限らず、これからの時代の常識になると思います。採用するとか、結婚するとかなれば、必ず調べるようになるので。

安田

変なことを書かないだけじゃなく、書かれないようにもしなくちゃいけないと。

三澤

書き込みって100%真実ではないんですけど。多くの人が「こいつは危険人物だ」って書くと、それが事実になっちゃうんですよ。

・・・次回へ続く・・・

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