庭師でもない。外構屋でもない。京都の老舗での修業を経て、現在は「家に着せる衣服の仕立屋さん(ガーメントデザイナー)」として活動する中島さん。そんな中島さんに「造園とガーメントの違い」「劣化する庭と成長する庭」「庭づくりにおすすめの石材・花・木」「そもそもなぜ庭が必要なのか」といった幅広い話をお聞きしていきます。
第122回 「愛車」と「景観」のちょうどいい距離感

景観を取るか利便性を取るかって、結構悩むポイントだと思うんです。例えば家に駐車場を作るにしても、利便性を考えれば家の目の前に停めたいけれど、街の景観や庭の美しさを考えると、車がドーンと鎮座しているのはちょっと…という。

そうですね。そういう場合は、タイヤを入れる物置などを死角に配置したり、木を植えて「木越しに車が見える」ようなフィルターをかけたりしてますね。

そうなんです。あれをどう隠すかは結構重要ですね。あと景観の話でいうと、道路側の壁を高くして車を隠すという方法もあると思いますが、防犯的な観点で考えると、それもちょっと問題があったりして。それもあって最近はあまり高い壁を作らない傾向にあります。

そうですねぇ。雨の日に濡れずに乗り降りできるのは便利ですが、どうしても家の外観を損ねてしまいがちではあります。…ただ、ここは住まれる方の価値観によるんですよね。車が好きな人はやはり屋根を作りたいわけで。

毎回ではないですけど、汚れてきたら洗います。やっぱり建物が一番きれいに見える状態を優先したいので。ただお客様のご要望で付ける場合も、屋根の厚みが6センチくらいの、非常に薄くてスタイリッシュなものを選ぶようにしています。

多いですね。雨の日に買い物から帰ってきて、たくさんの荷物を降ろす時や、お子さんをチャイルドシートに乗せ降ろしする時なんかは、やっぱり屋根がないとびしょ濡れになりますから。「おしゃれは我慢」とは言いますけど、毎日のこととなると厳しいですよね。

そうなんです(笑)。かといって、カーポート自体を木で隠そうとすると、高さが3メートル近くあるので木も巨大になってしまって、かえって圧迫感が出てしまう。なので、カーポートを付けるなら、できるだけ線が細く主張しないデザインのものを選んで、機能と見た目のバランスを取るしかないですね。
対談している二人
中島 秀章(なかしま ひであき)
direct nagomi 株式会社 代表取締役
高校卒業後、庭師を目指し庭の歴史の深い京都(株)植芳造園に入社(1996年)。3年後茨城支店へ転勤。2002・2003年、「茨城社長TVチャンピオン」にガーデニング王2連覇のアシスタントとして出場。2003年会社下請けとして独立。2011年に岐阜に戻り2022年direct nagomi(株)設立。現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















