「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第137回 クリエイティブな世界で、AIはどう使われるのか?

ChatGPTは多少使ってますけど、「バリバリ活用している」ってほどではないかな。

ですよね。だから私はAIにしろGoogleにしろ、必ず複数の情報を調べてから結論づけるようにしています。久保さんほど「何でもチャッピーに聞けばいい」という思考には、まだなかなかなれないですね(笑)。

そこを見抜かれているんですよ、きっと(笑)。でもね、AIを育てるのは楽しいですよ。私も自著をたくさん読ませているんですが、「このトピックについて安田佳生風に考えて」って言うとそれっぽい答えが返ってきますから。

そうなんですよ。今まではお家の外観写真を撮って、データをパソコンに取り込んで、Photoshopというデザインソフトでデザイナーが手作業で外壁の色を塗り替えていたんですけど、それがAIだと数分で完成するようになっちゃって。

それはいいAIの活用例ですね。『マメノキカンパニー』さんの方でも、チラシの原案作成なんかにAIを使えたりしそうですけど。

実は試してみたことはあるんです。ただChatGPTの画像って日本語の描写に弱くて。実際のチラシを読み込ませて「このチラシの改善案を出して」って言ったら、英語とか中国語とかハングルが混ざったチラシができ上がりました(笑)。

そうなんですよ(笑)。そういう意味では、データを収集するとか整理するとかには強いけど、デザインやイラストといった分野は実用レベルには達していない、という印象ですね。もちろんこの先どうなるかはわかりませんけど。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















