「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第143回 運命は、生まれる前から自分で選んでいる?

「それは親が毒親じゃなかった人の言い分ですよ。子どもは親を選べない。そこはちゃんと理解しておかないとダメです」って。

なるほどなぁ。でも中辻さんも、若い頃から大変な思いや辛い経験をされてきたと思うんですが、それを誰か…例えば親のせいにしたいとは思わなかったんです?

母は長女で頭も良かったから、薬学部に行きたくてずっと勉強を頑張っていたそうなんです。でも途中で両親が離婚して貧乏になったと。そうしたらそれまで全然勉強もしていなかった母の弟が、ただ「長男だから」という理由だけで大学に行かせてもらえて、母は進学を諦めざるを得なかったんですって。

そういうことです。でも本気で進学したかったんだったら奨学金を借りるとかいくらでも別の方法があったんじゃないのかなと思うわけですよ。「もうこれ以上どうにもならない」ってくらい調べたり努力をしたの? って。

結局、幼少期がどうであれ「その先をどうするか」だけなんですよ。…というわけで、私は「生まれ落ちたのがこの両親だったことが運命なのかどうか」ということについては「どっちでもいい」という結論になります(笑)。

なるほど、よくわかりました(笑)。ともあれ、私が運命論を信じるのは、「この親(環境)は自分で選んだものなんだ」という前提に立つことで、自責思考でいられると思うからなんです。その方が人生うまく回ると思っていて。

ああ、それは感じるかもしれない。娘って小さい頃からめっちゃいい子で本当に手がかからなくて。だから周りからは「母親がこんなんやから、子どもが気を遣ってしっかりしてるんや」なんて言われていたんですよね。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















