第149回 「男女差」は伝統か? 時代遅れか?

この対談について

「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。

第149回 「男女差」は伝統か? 時代遅れか?

安田

今日は「日本の古いしきたり」について深堀りしていきたいと思います。例えばお相撲は、未だに土俵の上には女性が上がってはいけないとされていますよね。


中辻

そうですね。先日も、土俵上で内閣総理大臣杯を渡すために、高市総理ではなくて代理の大臣が上がっていたのをニュースで見ました

安田

そうそう。男女平等が当たり前になった現代でも、土俵だけは女人禁制なんですよ、中辻さんとしては、これって時代遅れだと思います? それとも伝統は伝統として大事にすべき?


中辻

うーん、すごく難しい質問ですね。そういった「しきたり」の中には、今後も大事に守っていくべきものあるだろうし。ただ昔よく言われていたような「男性は営業、女性はお茶汲み」みたいなことは、どんどん変えていっていいと思います。

安田

確かに女性がフルタイム正社員として働くなんて、一昔前はすごく珍しがられていましたけど、今は当たり前ですもんね(笑)。


中辻

そうそう(笑)。そうやって社会が変わることで良い方向に向かっていけるなら、時代ととも考え方を変えていくことも必要かなとは思いますね。

安田

なるほど。ちなみに土俵が女人禁制な理由って、相撲=神事だから女性が土俵に上ると神様が怒る、という理由らしいんですよ。


中辻

ああ、「神様」が関係してくると、なかなか一筋縄ではいかないしきたりが多いかもしれませんね。大阪のだんじり祭も似てますし。

安田

へえ、だんじりも厳しい決まりがあるんですか?


中辻

ええ。自分たちの町のだんじりは絶対に他の町の人には触らせない、とかありますよ。神聖なものとして受け継いできたものなので、そこをそうやすやすとは変えられない。そのしきたりを変えてしまうことで「何か」が変わってしまうような気持ちになってしまうんでしょうね。

安田

なるほどなぁ。じゃあ「夫婦別姓」はどうです? これまでは結婚すると女性側が男性側の姓に変えることが一般的でしたけど。


中辻

私は夫婦別姓には大賛成です!

安田

お、即答ですね(笑)。じゃあ子どもはどちらの姓を名乗らせるのがいいと思います?


中辻

それは…どっちでもいいんじゃないですか(笑)。

安田

そこも自由でいいと(笑)。


中辻

そう(笑)。だって親の離婚で子どもの苗字も変わるってことになると、子どもが学校とかで嫌な思いをするかもしれないじゃないですか。「結婚したら夫婦で同じ姓になり、子どもも必然的に同じ姓になる」っていう仕組みが変われば、そういう部分への配慮もできるし。

安田

最初から自由に姓を選べれば、そういう心配もなくなると。まあ考えてみれば、男性でも女性でも姓を変えるのって、すごく大きなことですもんね。日々生きていく中でいろいろな影響も出てくるでしょうし。


中辻

仰るとおりです! 私ね、何回したかわからないくらい離婚してるんですけど(笑)。その度に会社の登記簿の名前を変えなきゃいけなくてもう大変すぎたんです!

安田

そうだったんですね(笑)。確かに登記簿の変更って印紙代とかで何万円もするから、大変ですね(笑)。


中辻

そうなんですよ! だから夫婦別姓がOKなんだったら、そういう書類の変更手続きもしなくてよくなる。私にとってはいいことづくめです(笑)。

安田

まだまだ「結婚して姓を変えるのは女性側」と思っている人も多いこともあって、不都合を感じている女性も少なくないでしょうね。


中辻

実はそれで言うと、私、今の結婚では旦那さんが苗字を変えたんです。

安田

あ、そうなんですか! それはどういう経緯で?


中辻

私が「登記を変えるのめちゃくちゃ面倒やから、私はもう苗字を変えたくない」って言ったんです(笑)。で、旦那さんも「中辻って苗字、カッコいいからいいよ」って(笑)。

安田

は〜、素敵ですね(笑)。旦那さんのご家族の反応はどうでした?


中辻

いろいろとご理解のある方々で、「二人の好きにすればいいよ」って言ってくださいました。

安田

あぁ、いいご家族ですねぇ。じゃあ「仕事」に関してはどうですか? 男性向き・女性向きってあると思います?


中辻

男女によって多少の向き・不向きは出てくるのかなとは思います。でも「男性だから」「女性だから」で希望の職に就けないというは、違うと思う。なんていうか…適材適所で自然と役割が決まってくるのかなと。

安田
なるほどなるほど。例えば力仕事は男性中心になりがちだけど、そこに女性がチャレンジするのも全然アリだというわけですね。

中辻

仰るとおりです。職業に対する男女の壁みたいなものは、どんどん乗り越えていっちゃえばいいように思いますね。

安田

確かになぁ。伝統に関してはさておき、今の生活をよりよくするためには「男だから」「女だから」で区別せず「その人」という個人を見るのが良さそうですね。

 


対談している二人

中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役

Twitter

1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。

安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

Twitter  Facebook

1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 

感想・著者への質問はこちらから