パンダ侍が斬る
安田からの紹介。「パンダ侍とは?」
女性と出会うことは稀有な私ですが、こんな面白い人がいたのか!と初対面で衝撃を受けた女性。それがパンダ侍の小野ゆうこさんです。ものの見方が面白い、表現の仕方が面白い、そして彼女が作った「イノベーションカード」がこれまた面白い。ということでイノベーションカードを使ったコンテンツを書いてください!とお願いしました。(イノベーションカードとは?)
このコンテンツについて
このコンテンツはその日のお題から始まります。たとえば「めがね」というお題に対してパンダ侍さんが「イノベーションカード」を一枚引く。するとそこには「違う場所に置いてみる」というメッセージが。「めがね×違う場所に置いてみる」というテーマでパンダ侍があなたの先入観と思考を斬りまくります。
本日のそもそも:お墓
うちはお父さんが
次男だから
お墓がないのよ。
と、落ち葉を
箒で掃きながら
町内会長の
奥さんが言う。
この歳になると
自分が死んだ後の
心配がはじまって
生きてても心配、
死んでも心配よ。
と半笑い半泣きの
至極微妙な表情で
奥さんの箒の掃く
手が止まる。
勝手ながら
お墓のそもそも、
パンダ侍、
ふんわりズバッ!と
斬らせていただきます。
ガサガサガサッ←落ち葉の上を走り去るイメージで。
イノベーションカードが知らせる
本日の斬り口:みんなが気づいていないことは?
みんなが気づいていないことか。。。
ハカ
という音だけだと、
ラグビーの
オールブラックスが
披露するパフォーマンスが
思い起こされる。
ハは息
カは炎
という意味があり、
エネルギーや
恐れを放出するらしい。
墓(はか)は、
エネルギーを放出した
肉体が焼かれ(近代日本では)
骨壺が入る場所だ。
エネルギーの放出
ってことに絞ると
つながりを感じる
音でござるな。
ーーーー
って、むりくり
ラグビーワールドカップに
かこつけてみた、
エネルギーの放出。
この言葉から
思い出すことがある。
拙者がよちよち歩きで、
竹やぶをさまよっていたころ、
バッタやトンボをつかまえ、
胴体部分に糸をくくり
空を散歩させていた。
彼らからみたら、
大迷惑な話だ。
彼らが弱り、やがて
死んでしまうと
竹やぶに穴を掘り
そっと土に埋め
お墓をつくった。
お墓は両手で
ぎゅ、ぎゅっとするので
こんもりと小さな山になる。
そして、
山のてっぺんに、
棒を立てる。
この虫たちの
お墓が数を増し、
ある日、彼らを
つかまえずに
眺めるようになった。
盛った土をぎゅっとし、
棒を立てることで
手のひらや指先に
伝わる何かが、
拙者の身の内で
飽和したのだ。
ーーーー
人類が恩恵を
受けている、
化石燃料にしても
地球に埋まった死
だとすると、
地球全体が
大きなお墓だ。
でも地球のそれは、
循環をする。
微生物や水、
太陽の光とか
なんやかんやが
死を次の生に
循環していく。
人間の死は
この循環から
切り離されている。
ーーーー
お墓は、
亡くなった人を
供養する依り代
とお寺の住職に
教わったが、
拙者が思うに
地球の循環から
切り離された死を
どうにかせにゃならん
と先人たちが
直感した装置のように思える。
ーーーー
お墓は死んだ後に
入る場所ではない。
そもそもお墓とは
あの世とこの世の循環、
地球や宇宙との循環を
取り戻そうとする装置
でござる。
拙者は、お寺でもらえるお菓子が大好きでござるよ。さらば!
パンダ侍のプロフィール
あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。
育ての先生の
気まぐれから、
こやつは笹薮から
世間に出してみよう
ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。
ある日、笹かまを食べ、
こ、これは笹ではない
と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、
本質を見定めよ。
と天啓をうける。
それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。
腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、
侍だったんですねー。
と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。
食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。
株式会社つくるひと 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)ブランド・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント