其の六十八 カリスマってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:本当にそう?
ーーーー

顔がね。

と、それも自身の
個性であるのに、
そのおかげで、
いいこと言っても

カリスマ性

ってやつが
問題視されちゃってる
○田社長。

それを笑いながら
話している、
紳士2人組は

カリスマ

って言葉に
何を含ませて
いるんだろうか。

彼らの言葉から
推測するに、

魅了する

という言葉が
すすっと
拙者のクルミ大の
脳内を過ぎる。

魅了する人
魅了される人

この1種類の
人たちがいて、

魅了する人の
力が大きい

と強く魅了されて、

俺たち、もっと
行動できるのに。。。

ってことでござるか。

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これって、

支配する人
支配される人

っていう風に

魅了

支配

に置き換えても
意味が成り立つ。

そもそも

カリスマって
支配のひとつの型だよ

と指摘したのは、
社会学者である、
マックス・ヴェーバー氏だ。

善悪を超えて、
ある能力を備えた人物や、
特別視される人物など

英雄性

への崇拝が
多くの人を
支配することに
繋がるという。

人物のみならず、
制度や職業なども
カリスマ的に
扱われる。
ーーーー
拙者、ときどき
映画館に出向くが、
昨年

天気の子

という作品を観た。

超カンタンに
ざっくり言えば、

晴れ女の役割を
運命づけられた少女

家出をして
東京にやってきた少年

この2人と
それを取り巻く人たちと
天気の話でござる。

少女は、
どんな雨の日も
晴らすことができる。

そういう特別な
能力を持っている。

彼女が晴れを
この世にもたらすのと
引き換えに、
この世を去る

という自己犠牲を
迫られている。

彼女の自己犠牲によって
東京は晴れる。

彼女が自己犠牲を
やめることで、

東京は2年半も
雨が降り続けることになる。

いろいろな意味や
問いかけが
内含されているように
感じる作品でござるが、
ひとつ、

カリスマ

という太刀筋で
みてみよう。

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晴らすことができる

この能力を持つ少女は
カリスマだと言える。
わたしたち大衆は
彼女の力で、

天を晴らす

しかし、彼女が
その役割から降りると

雨が降り続ける

2年半も
雨が降り続ける東京で
誰も

自分たちでも
晴らすことが
できるのでは?

なんて、言い出すこともなく
雨が当たり前の世界を
多くの人が生きている。

これが支配というものでは
なかろうか。

と拙者は思ったでござるよ。

誰もが

自分以外の強い力

が世界を変えて、

自分たちは無力

と思っている。

これは

カリスマ

がまとっている、
幻想であることに
気づく時がきている。

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ってことで
カリスマとは、特別な誰かの特殊な能力ではない。

カリスマとは

あなた自身に内在している

でござる。

拙者、カリスマが苦手でござるよ。

 


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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