其の七十四 趣味ってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:ぜんぶ集めてみる
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趣味は何ですか?

と聞かれ
答えられず
もじもじして
体毛に毛玉が
できてしまうことが
多々あった。

それは、
趣味がないからではない。

趣味とそれ以外

の区切りが
曖昧なためだ。

拙者、何か

1つのことを
一生涯をかけて

取り組んでいない。
呼吸や、睡眠は
一生涯やり続けるだろうけど、
たとえば

日本舞踊

など幼少のときから
嗜み、長生きをし
人間国宝になるような

1つのこと

に打ち込んだことはない。
1つのことに打ち込むと
大抵、

その道のプロ

になり、一流として
認められる。

たとえ趣味だとしても
幼少のときから

電車好き

の人は、

その道のプロ

であり、一流である。

ラーメン次郎が
大好きな人が、
ラーメン次郎について
熱く情報発信をしている。

ラーメン次郎を

食べてみたい

と思っている
入門者にとって
この発信情報が
教えとなり、
支えとなる。

すでに師匠でござる。
師匠とは、

その道のプロ

である。

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一億、YouTuber時代の
において、誰でも

その道のプロ

になることができる。

趣味かそれ以外か

の線引きは
どんどん曖昧になっている。

むしろ、

好きでやっていること

が、その人の人生にとって
重要かつ有用でござる。

その人の人生で
重要かつ有用なことは

ほかの誰か

にもそうであったりするものだ。

たとえば、
拙者、易学を
学んでいる。

興味があり、
趣味で
易学を学び始めたが、

物理(もののことわり)

がだんだんと
すこーん!と
わかってきた。

このすこーん!な
視座から、
人生に迷う人たちの
相談にのると、
大変喜ばれる。

そして、それが
口コミで広がり。
代金が支払われるようになる。
すでに趣味ではなく
仕事だ。

誰に頼まれたワケでもなく
自分で勝手に
好きでお金をかけて
学んだことが、
稼ぐことにつながっている。

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易のほかに
木彫を嗜んでいる。

Facebookに
彫り終えた木彫作品を
投稿すると、

ほしい
買いたい

と声がけを
もらえる。

これも、趣味が
稼ぎになっている。

趣味というと

自分がお金を支払い
楽しむこと

と思いがちだが、

ちょこちょこと
自分の興味の
赴くまま

いろいろ楽しんでやる

ことが、
人とつながり
稼ぎを生む
役割を果たしている。

ビジネス

なんて、
ガチガチの
四文字の
舶来からの
言葉でなく、

副業

という
なんか、よく
わからない
言葉でもなく、

もともと、

小商い

という言葉がある。

小商い(こあきない)と読む。

この小商い文化は
かっこつけていうと

セルフブランディング文化

つまり、

あなたの人間性が
価値を持つ

ことでもある。

拙者、これががっつり
目を覚ます時代ではないかと
思っている。

そこに、強く関係するのが

趣味

なのでござる。
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拡大思考

で事業を
行うことだけが
商いではない。

継続思考

で自分の好きで
楽しいことを
それとつながる人たちと
一緒に味わうことだって
商いなのでござる。

もう、みんな

複数の小商い

をはじめてはどうか。

そのとき、
大仰に考えずに
趣味の延長で
できることを
はじめればいいと
拙者は思うでござるよ。
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ってことで
趣味は、自分の時間とお金を使う対象のことではない。

趣味とは

 

この時代を愉快に生きる、あなただけのスタイルになるかもよ

でござる。

拙者、趣味は多くあきっぽくていいと思うでござるよ。

 

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パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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