其の八十六 スポーツってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:上げる下げる  
ーーーー

拙者、竹やぶを出て、
世を忍ぶ仮の姿で
生きていたとき、

スポーツテスト

なるものを
幾度かやらされた。
毎回、

これは何を測れるのか?

と深く疑問に思い、
諸先生方に
質問しまくっては
煙たがられるという
パンダ侍あるあるに
陥っていた。

スポーツテストは、

運動能力
体力診断

の2つを計測するらしい。
テスト項目は、
1999年度に
改められていて、

旧テスト項目
新テスト項目

が存在する。
ーーーー
拙者は、

木登り

が得意だ。

木ごとに
個性があり、
個性ごとに
手順を考えながら
登るのが好きだった。

この

木登り能力

は、まったく
計測されない。

握力
懸垂屈伸

で登っているのではない。
そんな腕の筋力に
極端な負荷がかかる
身体の使い方はしない。

こうした
身体の使い方は、

運動
体力

としては
認められていない。

ーーーー
拙者の知人に。
トレイルランが好きで、
走り続けている女性がいる。

彼女が最近、
武道を始めた。
自分はスポーツが
できると思っていたが、

ぜんぜん身体が
使えてなかった

と気づいた。
と言う。

もうひとり、
拙者の知人に
元プロサッカー選手がいる。
彼は、膝を壊して引退した。
疲れがでると、
膝が痛む生活をしている。

もっと身体のことを
学んでおけばよかった

と言う。

スポーツって、
実は身体のことを

部分の集合

として観ていて

全体感

を失いがちでは
ないだろうか?
ーーーー
冒頭のマダムたちも
落ち着いて
考えてほしい。
スポーツの

才能

とは何か。

古武道の某先生が

物を持つ時に
腕の力だけを使わない。
背中や腿の筋肉を使うから
疲れない。痛めない。

という話を
してくれたことがあった。

もしかしたら、
マダムの子どもたちは

身体の使い方

が身についていない
だけなのかもしれない。

知らない誰かが決めた
ルールの中で
力を発揮することを
拒んでいるのかもしれない。

その種目が持つ
特性に合わせることが
嫌いなのかもしれない。

ただ単に、

才能がない

と自分に呪縛をかけてくる
親の言葉を実現しているだけ
なのかもしれない。

視座を上げたり
下げたりしながら
スポーツというものが

あなたにとって
何をもたらしているのか

を考えよ、でござる。
ーーーー
ってことで
とは、スポーツとは種目をこなすことでは。

スポーツとは

 

ルール内で自分を発揮する挑戦

でござる。

拙者、永遠の帰宅部と言われていたでござるよ。

 

著者の他の記事を見る


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

感想・著者への質問はこちらから